品濃小学校でランニング指導を行っている 高橋 定雄さん 川上町在住 67歳
「めあてを超える」を実践
○…走ることをもっと楽しんでほしい――。そんな思いで企画したのが、品濃小の児童と地域の大人が一緒に走る「わくわくランニング」だ。走るのが苦手な子には寄り添い、足の速い子には”大人の走り”を見せて刺激を与えられるという。「大切なのは自分で決めためあてに向かって頑張ること。そのサポートができれば」と朗らかに話す。
○…児童を思ってやまない心は教員経験で培った。「興味を示したものに一生懸命になる姿が好き。一緒にいると童心に戻れる」と笑顔だ。市内複数の学校に勤め、校長も歴任。その経験を生かし、教員の職場環境改善のために奔走する。定年後の現在も非常勤で区内小学校に通い、授業を受け持って現役教師をサポート。「子どもが安心して勉強できる環境のためにも大切なこと」と力強い。
○…自身も教員生活の多忙さに押しつぶされそうな時期があった。「責任ある立場になった40歳の頃。ストレスでどうしようもなかったとき、ためしに走ってみると思いのほかすっきりして」。せっかくだからと、マラソン大会出場をめざすように。伸びていく記録が嬉しく、気が付けば12万キロ、地球3周分を走っていた。現在ランニング愛好家からなる「横浜中央走友会」の会長を務める。
○…秋田に生まれ、山の中を駆けまわっていた少年時代。その頃から体の強さは自慢で、じっさいに25年にわたり故障なく走ってきた。ところが一昨年、両ひざを痛める。「誰にでも限界があるんだという当たり前のことに初めて気づいたね」。休養を経て2月10日、「復帰戦」と位置付け、3連覇を果たしたこともある伊豆大島のカメリアマラソンに出場。60歳以上の部で、10Kmをみごと完走した。「この調子で、90歳まで楽しく走り続けたい」とにっこり笑った。
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4月18日