地元企業が小雀町内会の要望を受け運営している乗合バス「こすずめ号」の新型車両の「お披露目」が2月8日、小雀小学校で行われた。
「こすずめ号」は2009年から運行を開始した小雀地区と大船駅東口を結ぶ乗合バス。▽住民の高齢化▽家が点在しており、既存バス停までかなりの時間を要す人がいる――など複合的な条件が重なり、同地区にとっては重要な移動手段だ。その一方、利用者の減少が打撃となり赤字路線化。運営側の申し出により、昨年2月と10月にダイヤ、運行本数とも見直しを行っている。新ダイヤでは、まず車両数を2台から1台に削減、土・日・祝日の運行中止、夜便の時間短縮に着手している。このほか、運賃を300円から400円に値上げしている。
町名からイラスト作成
市道路局は、住民主体の地域交通の取り組み支援を実施。今年度予算でワゴン型車両を使う交通事業者に対し、車両を新たに購入する際、その代金を満額負担した。今車両はその助成金で賄われている。
地域ではこの新車両のラッピングを計画。小雀公園の栗原砂織さんが町名にちなみ、雀をあしらったイメージ図を作成、それに小雀小学校児童が考案したイラストも盛込み、3案を用意。町内会の広報誌を通じて多数決で今回イラストが確定した。
お披露目当日は栗原さんのほか、交通事業者・(株)共同の村石明男部長も参加。イラストを見た児童の一人は「可愛い。大船駅に出るときに乗るので親しみがわく」と笑顔。村石部長は「地域貢献として位置付けている。1日に100人乗車してもらえると運行が継続できる」と話す。福井和巳小雀町内会長は「共同さんの厚意に感謝している。今後も一人でも多くの方の利用を」と呼びかける。市道路局担当者は「住民には事業の趣旨を理解してもらい、可能な限りに乗合バスを使用してほしい」と語る。
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