戸塚警察署長に就任した 小山 晃伸さん 矢部町在住 56歳
「正しく、強く、優しく」
○…「安心と安全を届けるためには”先手を打つプロ”にならなくてはならない」。区民約28万人の命を守る気概をこう示す。「犯罪を防ぐには創意工夫と向上心が求められる。それとともに住民の目線に立って、声を拾っていくように」と約270人の署員に対して呼びかける。
○…横浜市内で生まれ育ち、「幼い頃、パトカーに敬礼をすると返してくれたことが嬉しかった」と地域に根付いた警察官に憧れを抱く。小学生からは自宅近くの柔道場に通い、努力をした分強くなる実感を手ごたえに、高校生まで腕を磨いた。大学卒業後の進路を決める際、正義を貫く仕事をしたいとの思いと、柔道の経験を生かそうと神奈川県警へ。柔道を通して学んだ「正しく、強く、優しく」は自らのモットーとして今でも生きている。
○…勤続34年の間に、県警本部の少年育成課や人身安全対策課などを歴任。特に印象深いのは、初の署長職となった浦賀署時代。金融機関やコンビニエンスストアなどを回り、詐欺被害を抑えるための通報を呼びかけ、顔の見える関係づくりに注力してきた。通報を受け、時には自ら現場に駆け付けるなどして、地域の協力をより受けられる環境を作りあげた。「感謝の言葉を頂いた時が、やりがいを感じる瞬間。住民の協力なしには出来なかったことですね」
○…戸塚区で起こっている犯罪の中では、特に特殊詐欺に目を光らせる。「日々変わっていく手口の中で、あらゆる手立てを考えなくてはならない」と語気を強める。そのために現在は地域と連携するため、あいさつ回りに奔走。就任したばかりの忙しさにもやりがいを感じ、「戸塚をより良くするため、署員や地域と良い関係を作っていきたい」。
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