区内の振り込め詐欺などの特殊詐欺の阻止件数が今年の9月までで昨年の10件から18件と倍増している。それに伴い、被害総額は3700万円減少。戸塚警察署の小山晃伸署長は「民間の協力に感謝する」と話している。
特殊詐欺とは振り込め詐欺やプリペイドカードを悪用した詐欺などを示す。区内の昨年の被害件数は1月1日から9月末までに70件で、被害総額は約1億1800万円。
こうした状況を受け、戸塚警察署ではコンビニエンスストアのATMなどで詐欺が多く発生していることから、区内全店に協力を要請するなど、詐欺撲滅に努めてきた。
その結果、今年はコンビニや金融機関で、客の行動を不審に思った店員などが通報する件数が増加。犯罪阻止に大きく貢献し、被害件数は昨年同時期比で21件減の49件に(暫定)。被害総額も約3700万円減少した。一方で小山署長は協力に感謝を述べながら「ほかの地域に比べ戸塚の特殊詐欺件数は依然多い。引き続き啓発活動に努める」と意気込む。
中畑清さんも注意喚起
「安全安心なまちづくりの日」である10月11日に合わせ、同署では毎年啓発イベントを行ってきた。しかし今年は新型コロナウイルスの流行で中止。代わりに横浜DeNAベイスターズ前監督中畑清さんを広告塔にした手作りのチラシを作成した。
12日に同署で行われたチラシのお披露目式には、中畑さんのほか、吉泉英紀区長、戸塚防犯協会の相澤稔会長などが参加した。中畑さんは先祖の墓がある戸塚を「第2の故郷」とし、区民に向けて「防犯は野球と同じく準備が大切。日々備えを」と語った。中畑さんの起用について小山署長は「暗い時代だが、元気いっぱいの中畑さんの力を借りて区内が明るくなれば」と話した。
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