下倉田交番近くにある「南谷戸(みなみやと)のおおわらじ」 が4年ぶりに新調された。4月25日には「南谷戸和楽路(わらじ)会」(根本茂会長)が規模を縮小した式典と掛け替えを行った。
大わらじを奉納する風習は、地域の若手農家が米作りの副業としてわら加工を始めたことがきっかけ。五穀豊穣や交通安全を願い、大正初期から110年に渡って受け継がれてきた。同会が3年ごとに掛け替えを行っていたが、昨年はコロナ禍で中止になっていた。
わらじは一足の対になっており、全長3・5m、重さは200kgを超える。吉田町で米作りをする石井眞一さんからわらを譲り受け、50世帯の会員らが手作業で鉄の枠型に編み込み2カ月ほどで完成させる。例年は近くの萬松寺から神輿のように担いで運び人力で引っ張って吊るすが、今年は密を避けるため軽トラックで運び、チェーンブロックという工具で吊るすことで作業人数を減らして行われた。
根本会長は「今年も石井さんのご厚意があって無事奉納できた。人が集まらないよう周知を控えたが、地域の子どもが手伝ってくれたりして嬉しかった」と話す。今後は会員らの意見をまとめ、これまでなかった掛替作業の手順書を作り、後世につないでいくという。
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