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公開日:2022.03.17

小雀地区乗合バス
4月1日からダイヤ改正
医療センター乗り入れも

  • こすずめ号と大山さん

 地元企業が小雀町内会の要望を受け運営している乗合バス「こすずめ号」が4月1日、ダイヤ改正と、横浜医療センターへの新たな乗り入れなどを開始する。利便性を高めることにより、減少傾向が続く同号への乗車を少しでも増やし、路線維持を図りたい狙いがある。

 小雀地区と大船駅東口を結ぶ「こすずめ号」。住民が、最寄りの大船駅へ路線バス以外でもアクセスしやすいようにと、町内会と市が連携し、交通事業者(株)共同(本社:原宿)の協力を得て、2009年に運行を開始した。しかし、黒字化する利用者の目標数には及ばず、19年10月のダイヤからは、土・日・祝日の運行中止、夜便は時間短縮、運賃も300円から400円に値上げした。

 そんな中、追い打ちをかけるように、新型コロナウイルスのまん延があり、20年春から夏にかけて午後便を運休。利用者は必然的にさらに減少した。それでも町内会は、高齢化が進む住民のため、地元企業などから協賛金を募るなどし、路線維持を図る対策に力を尽くしている。

 その一環として昨年9月、バスの利便性向上のため、ダイヤや運行ルートの変更案を立案、住民に対し、アンケートを実施した。今回の改正などはそれを受けてのものだ。

大船夜7時台発新設

 主な取り組みは▽午前中の用事の帰りや会社員などに帰宅時での活用を促すため、大船発・午後1時台と夜7時台の運行開始▽原宿周辺のスーパーや商店での買い物、通院、神奈中バスへの乗り換えのしやすさを提供する、横浜医療センターへの乗り入れ▽乗車場を増やすため、6つのバス停の新設などを行った。

 小雀西地区交通対策委員会の大山敏さんは「約800枚アンケート用紙を配り、半数程度の返答をもらった。路線維持には、1日100人の乗車が必要。今回の見直しで利便性が向上した半面、大船発14時台〜15時台が運休となるなど不安な点もある。注意深く今後の推移を見守っていきたい」と話す。

 團野勝美小雀町内会会長は「医療センターへの乗り入れなど、多くの方に乗車してもらう工夫をした。バス路線維持のため、活用をお願いしたい」と語った。

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