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公開日:2022.12.01

戸塚区内唯一中途障害支援所
脳損傷者リハに成果
社会復帰を後押し

  • 製作したカゴなどを持つ通所者。左端が田所所長

 12月3日から9日は障害者福祉への関心と理解を深めるための「障害者週間」。横浜市内には脳卒中などで後天的に発症した「中途障害」を支援するセンターが各区に1カ所ずつある。区内の「とつかわかば」(戸塚法人会館内)の取り組みを取材した。

3日〜9日 理解推進週間

 「社会復帰を目指してもらうためのリハビリの場」。こう語るのは、NPO法人中途障害者地域活動センターとつかわかばの田所靖子所長だ。

 同センターは市の方針の下、2000年に設立。脳血管疾患や交通事故などで後遺症のある、おおむね40〜64歳の人の受け入れをしている。週5日(午前10時〜午後3時半)開いており、参加者はクラフトバンドを使ったカゴ作りや、外部から講師を招いた音楽療法などの受講を通じたリハビリに励んでいる。

「高次脳機能」相談も

 現在センターへの登録者は28人(男性18・女性10)。平均すると一日10人ほどが自力通所している。30代で出産中に脳卒中を起こした人、交通事故で頭を打ち高次脳機能障害を発症した人などさまざまだ。手作業や学習活動はもちろん、センター職員や参加者間での会話が機能回復に役立っているという。

 もう一方で力を入れるのが、高次脳機能障害者とその家族の相談窓口の役割。脳損傷により発生するものだが、広く理解が進んでいる状況ではない。毎月第2木曜日(午後2時〜4時)にセンターで対応している。

 名瀬町からバス、電車を乗り継ぎ通所する溝辺房光さん(67)は「転倒して頭を打ち高次脳機能障害になった。毎日通うことで自分で服も着られるようになった」と笑顔を見せた。

 田所所長は「回復していく人を見られる場でもある。まず、相談を」と話す。問合せは【電話】045・870・4460。

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