東汲沢小学校5年2組の児童が勧める書籍と、その宣伝文を記した「ポップ」 が有隣堂戸塚モディ店で4月10日(月)まで「おすすめ本フェア」と題して陳列されている。同校では度々、授業の一環として各自が「誰かに読んでほしい」と思う本の推薦をしてきたが、企業と協力して行うのは初めて。
今回の取り組みは店舗を訪れる不特定多数を想定したポップ作成により、情報を選択して文章にする伝達力の向上を目的としたもの。同社の協力を得ながら授業を進めてきた。
同クラス38人が勧める書籍は計36冊。「楽しく想像力が鍛えられる」として『あるかしら書店(ヨシタケシンスケ著)』、「涙が止まらない心温まる話をあなたに」として『君の膵臓をたべたい(住野よる著)』など、小説を始めとして学習漫画や図鑑などさまざま。老若男女を問わずその本を手に取る人を想定したキャッチコピーが添えられている。
同社は期間中の書籍購入数を集計。フェア終了後、実際にポップがどれだけ売上効果を上げるのかを、学習のフィードバックとして同校に伝える予定だ。
本物の学びを
同社の社員は、同校で実際に授業を担当。売上効果のあったポップを示しながら、目的意識を持った情報の伝え方や、相手を惹きつけるデザインなどを指導した。そのほか、推薦理由の下書きの添削も行った。
担任の石崎涼也教諭は「いままでは校内にとどまってしまう学習内容だったが、今回は実際の書店で販売ができた。子どもたちも熱意を持って取り組めた」と話し、同じ書籍を推薦した児童は、各々のポップを比較して売上について対抗心を燃やすほどだったという。
授業を担当した同社の鈴木宏昭さんは「店舗と学校が協力した取り組みは珍しい。直接店舗に足を運んでもらえるきっかけになれば」と話した。
|
<PR>
戸塚区・泉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|