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戸塚区・泉区 教育

公開日:2023.06.29

戸塚小5年生
田植えと実食、米を学ぶ
脱穀や炊き方も習得

  • 田植えに取り組む児童

  • 穴の開いたキャップに稲穂を通し脱穀

 戸塚小学校5年生が6月16日、戸塚区役所8階の屋上庭園で田植えを行った。また、同校は19日に米に関する専門家を招いた出前授業も開催。児童が米について学んだ。

 16日の田植えには國本直哉区長が登場。「自分も子どもの時に行った田植えを覚えている。とても大切な授業です」と児童に語りかけた。その後、JA職員が田んぼにはつま先から入り、かかとから出ることや、一か所に3本程度の苗を植え付けることを説明、児童代表による「おいしいお米をつくるぞ」の掛け声で田植えが始まった。

 今回児童が植え付けたのは県の奨励品種である「はるみ」。同校が舞岡の農家から購入したもので、丈が短く風に強いのが特徴だという。児童は区長と共に一列に並んで田植えを行い「面白かった」「気持ちよかった」「農家の苦労が分かった」などと口にした。

 今後は区役所職員や同校教員などが管理を行い、9月に児童によって収穫される予定だ。

出前授業も開催

 19日には米に関する出前授業が開かれ5年生が参加した。講師を務めたのは、(一財)日本米穀商連合会が認定する「五ッ星お米マイスター」の外山又久さん。年に数十回の出前授業をこなす人気講師だ。外山さんが実演を織り交ぜて行ったのが米の炊き方に関する指導。おいしく食べるには素早く研ぐことや、炊きあがった米はゆっくりとほぐすことでつやが出ることなどを教えた。ペットボトルのキャップを使った脱穀の体験や千歯扱きの見学なども行われ、米への学びを深めた。

 授業の最後には、外山さんが指導した通りの方法で炊かれた米の実食も。米には強い粘り気があったが、空気に触れ十分に蒸気が飛んでいるため水っぽくない仕上がりに。児童は「もちもち、つやつや」「香りがいい」「自宅で食べる米と違う」などと話し頬張った。外山さんは「家庭でもやり方次第でおいしく炊ける。食べ盛りの子どもにとって米は重要」と話す。大谷珠美戸塚小学校校長は授業の狙いについて「戸塚は昔、一面が田んぼだった。米の歴史や稲わらなどの利用法を学んでほしい」と語った。

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