横浜市は2025年度、全国初の「短時間預かり」の新設に向けたモデル事業を開始する。急な用事やリフレッシュ時に短時間子どもを預けられる制度で、既存の一時預かりでは対応しきれなかったニーズに応え、「預けやすさ」と「安心」の両立を目指す。
横浜型短時間預かりは、既存の一時預かりの予約枠が就労など定期的な利用で埋まり、急な用事やリフレッシュといった非定期の利用がしにくいという課題に対応するもの。
また、子どもを預けることへの抵抗感や不安感から利用をためらう声も多く、こうした状況を踏まえ、商業・集客施設等での短時間預かりや、イベント時の短時間預かり実施補助など、自治体では初となる事業を通じて「預けやすさ」と「安心」を両立し、多くの人が希望する時に活用できる一時預かりの充実を図る。
モデル事業となる今年度は、大規模な商業・集客施設、イベント会場、地区センター(5カ所程度)、市庁舎アトリウムなど、利用しやすさに配慮した場所での実施が予定されている。利用料金や利用時間、対象年齢などの詳細は現在検討・調整が進められており、確定次第、子育て応援アプリ「パマトコ」などで周知される予定だ。
同時に、事業に伴う「横浜型短時間預かり認証制度」も新設される。事業が飲食の提供や午睡を伴わない短時間(2〜3時間程度)の預かりという、これまでにない形態となるため、市が設ける独自の基準を満たした施設や事業者を認証することで、安心して利用できる環境を整備する。
来年度本格実施に向け
モデル実施を通じて、利用実績や保護者、子どもへのアンケートなどを分析・検証し、26年度の本格実施に向けた認証基準の策定など、事業の制度設計につなげていく方針だ。
市こども青少年局企画調整課の霧生浩司課長は、身近な場所に「安全・安心」で「使いやすい」預かりの環境を整え、子どもにとっても楽しめるプログラムを用意していくとし、「子育ての中で、必要なときに『預ける』ということも、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみてほしい」と呼びかける。
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