戸塚区・泉区 社会
公開日:2025.07.17
泉警察署・小山内署長
「互近助」の力で地域の安全を
まもなく子どもたちの通う学校は夏休みに突入。行楽シーズンにもなり、夜間も含めて外出する人が増えるこの時期は、防犯や交通安全には一層注意が必要だ。
泉警察署の小山内章署長に、最近の泉区の状況について話を聞いた。
◇ ◇
今年に入って区内で多発しているのが自転車盗。1月から6月までに72件発生しており、昨年同期比で45件増と倍近い状況だ。
自転車盗が倍増無施錠が「8割」
「狙われているのは、必ずしも高級な自転車とは限らず、ごく普通の自転車がほとんど。そして、盗まれた自転車の8割は無施錠でした」
自宅敷地内やマンション駐輪場で盗まれたケースも少なくなく、「そういった場所であっても、必ず施錠を」と小山内署長は呼びかける。
また、駅の駐輪場や商業施設のサイクルラックでの無施錠も目立つ。「ラック設備のロックはお金を入れれば解除されます。車で言えばエンジンをかけた車をコインパーキングに置いているような状態なので、容易に盗まれてしまいます」と警鐘を鳴らす。
室外機や給湯器も注意
今年に入って空き巣も17件で7件増。特に空き家の場合は被害に気付くまでに時間差が生じる。「空き家に貴重品は置いていないと思いますが、室外機や給湯器なども狙われています」。対策の一つは空き家の手入れ。「草木が伸びっぱなしだと、やはり狙われやすくなる傾向にあります」
より重要なのは近所の関係性という。「自分の家だけではなく、お互いに近所に関心を持つことは防犯上とても意義がある。日頃のあいさつのほか『隣は空き家のはずなのに電気がついている』といったことでも、違和感があれば署に通報してください」。防災でも互いに近隣で助けあう「互近助(ごきんじょ)」の重要性が指摘されるが、防犯でも同様という。
また詐欺では警察官を騙ったものが目立つ。ニセ警官がビデオ通話で逮捕状を示すケースもあり「本物の警察官はそういったことはしません。動揺するのもやむをえませんが、一呼吸おいて冷静に」と呼びかける。
横断歩道上でも多数の事故
泉区内の交通人身事故は1月から6月末までで170件(前年同期比15件増)。死者1人(1人増)、負傷者183人(7人増)という状況だ。高齢者の事故(43・5%)と二輪車の事故(35・9%)が多いのが近年の特徴で、県内共通の課題となっている。
ゆめが丘駅前に昨夏、大型商業施設がオープンしたものの、「事故や渋滞の面での影響はほぼない」という。一方で、「横断歩道上での事故が目立つ」と小山内署長。右折車両がその先の横断歩道上で歩行者に接触するケースが少なくない。
「第一には車両の運転手さんの安全確認が重要なのは間違いない。けれど、歩行者・自転車も身を守ることは意識してほしい。責任の話ではなく、一人でも多くの人が事故に遭うことを避けられたら」と語る。
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