今月末、全国高校選抜大会が全国各地で開催される。本紙は、出場権を得た金沢区内の各校を取材した。
◇ ◇ ◇
横浜創学館ハンドボール部は先月、山梨県甲府市で行われた関東高等学校選抜大会で、男子2位トーナメントを勝ち抜き、2年連続の全国出場を決めた。
「決して強くはないが、選手一人ひとりに味がある」と評するのは、小林聖監督。しかし、関東を制覇した前年度のチームに比べ攻撃での決定力が劣り伸び悩む時期が続いた。沼上翔太主将(2年)は、「どう変われば良いのか、何度もチームメイトと話し合いました。『自分が攻める』という気持ちが足りなかったんだと思います」と振り返る。変化が訪れたのは年末年始の合宿。OBらの指導を受けながら徐々に自信をつけた。
その甲斐あって、1月の県大会では、主将自ら積極的な攻撃でチームを引っ張り善戦。決勝ではライバル・法政二高に惜敗したが、県2位で関東選抜出場の権利を得た。
進化した攻撃 全国へ
2位トーナメントでは、全勝することが全国選抜大会出場の条件。しかも、最右翼と見られていた昭和学院(千葉)・富岡実業(群馬)に1・2回戦で当たった。「激しい戦いになるのはわかっていた。これを逆にチャンスととらえ、どう臨むかを考えました」と小林監督。掲げたのは、「得点30点以上。失点は25点以下」という目標だった。「(全国選抜に)絶対行く、という意地があった。全員で戦いました」と沼上主将。31対25で昭和学院、29対25で富岡実業を下し、破竹の勢いで代表決定戦に駒を進めた。
決定戦の相手は山梨県1位の駿台甲府。「相手の特徴は速い攻撃。必ず走り合いになる」。そう踏んだ小林監督は、足を使った攻めで35点以上の得点を指示。結果、35対28で激戦を制し、全国への切符を手にした。
チームは現在、3月25日(日)から岩手県花巻市で行われる同大会に向け、練習に励んでいる。昨年、震災の影響を受けて中止となったため、もう一度同じ場所で開かれることになった。「被災地に向けて私たちができるのは、元気にハンドボールをやること。そういうプレーができたら」と小林監督。
初戦は強豪・熊本国府(熊本)。持ち前のチームワークを生かした「全力プレー」で撃破を狙う。沼上主将は、「一戦一戦、集中して臨むだけ。まずは1回戦、落ち着いて相手を倒します」としっかりとした口調で語った。
|
<PR>
金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>