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エコチル調査 「調査協力で社会貢献」 参加者27人が意義語る
環境省の全国プロジェクト「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査※)」を行う神奈川ユニットセンター(横浜市立大学医学部内)は2月5日、運営協議会を開催した。今回は協議会メンバーの医師や行政担当者に加え、実際にエコチル調査に協力している”エコチルパパ・ママ”27人が参加。調査実施状況や課題の報告のほか、参加者との活発な意見交換が行われた。
リクルートは3月末まで
エコチル調査の開始から3年が経過した今、必要とされているのは、「参加者が協力し続けられる体制づくり」だ。1月31日現在、神奈川県内の参加者は6064人。リクルートは3月末で終了する。「月日がたてば、当然、質問票の回収率は下がっていくはず」と同センター長の横田俊平教授は、懸念を示す。
参加者からは「だんだん『社会に貢献したい』という当初の動機が薄らいでいく。だからこそ、目に見える成果をタイムリーに知りたい」「アンケートでほかの人がどんな答えをしているのか教えて欲しい」など、調査結果の迅速な公表を望む声が多く聞かれた。
また、「インターネットで回答できるようにしてほしい」「質問が答えにくい」「プレゼントは使わないものもある」などの意見も。調査を統括する国立環境研究所エコチル調査コアセンターの吉口進朗次長は「ご意見は真摯に受け止め、これからの調査に生かしたい」と話した。
協力継続が成功の鍵
「子どもの発達・発育を見守るこの調査は、非常に意義が大きい」と同副センター長の平原教授。だからこそ、絶対に成功させたいと力説する。「参加者に積極的に関わってもらうことが、調査成功の鍵」とし、改めて参加者に協力を訴えた。
※エコチル調査とは…生活環境の中で触れる物質や生活習慣が子どもの成長や病気にどう関係しているのかを調べる。妊娠中から子どもが13歳になるまで心身の発育に関する追跡調査を行う。神奈川県内は横浜市金沢区、大和市、小田原市の3地域が対象。内容はホームページhttp://www.yokohama-cu.ac.jp/ecochil/まで。
■問い合わせ=かながわユニットセンター事務局【電話】045・782・2770(平日午前9時〜午後5時)。
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