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6月29日に能見堂赤井温泉で落語を披露する落語家の 古今亭 菊龍さん 金沢高校出身 63歳

公開:2014年6月19日

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人付き合い苦手だった

 ○…噺家。引き受ける仕事は、落語にとどまらない。司会業や玉すだれ、獅子舞に至るまで「話があればすべてやる」という。興味の幅は金沢高校在学時から広く、それが理由で落語研究会に入れなかった。「部活を兼任しすぎのため入部を断られた。卒業後ようやくOB会に加入できたんです」と笑う。

 ○…子どもの頃はラジオにかじりつき、三遊亭金馬、圓生の落語をよく聞いては話し方を真似ていた。本格的に噺家を目指したのは、大学を中退しラジオ局に勤めた頃。アシスタント・ディレクターとして落語の演芸番組を手がけながら、普通は表に出ないような落語も聞いた。「着物でスタジオに入り、演じ、そのまま帰る落語家の姿を見た。着替えなくてもいいなんて楽な仕事だなあと思った」と本音をポロリ。「ちょうど弟子を集めていそうだった」という古今亭圓菊さんに直談判し、一番弟子として業界入りした。

 ○…磯子区に生まれる。10歳で父の仕事の都合により小柴貯油施設内の社宅に引っ越した。そこは門番がいて、立ち入り制限がある場所。「転校したばかりのうえ、同級生を遊びにも誘えない。その頃から人付き合いに苦手意識を感じるようになったんです」。引っ込み思案を改善しようと中高は演劇部に入部。「笑わせたり泣かせたりできる演技が楽しいと思いました」

 ○…「他の演じ手と同じ噺をするからこそ、自分だけウケないときが一番苦しい」――約20年前のスランプを振り返る。そんな中、同門の先輩に10日間連続で指導をうけ「工夫の仕方」を身に着けたのは大きな財産だ。「噺の歴史的背景を学び心情を捉えることが大事だと知った。面白い工夫もそこから生まれる」

 ○…最近夢中なのはスマホゲーム。凝り性で収集癖もある。「漫画やDVDを山ほど集めている。置くところがないって、おかあちゃんに怒られちゃうんだよ」。ほほ笑む顔は無邪気だ。

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