金沢区・磯子区 人物風土記
公開日:2015.01.22
「全国学生英語プレゼンテーションコンテスト」で最優秀の文部科学大臣賞を受賞した
太田 杏奈さん
横浜市立大学1年 19歳
「英語はつながるツール」
○…思いを通わすために覚えた英語で、審査員の心に訴えた。「日本人として日本のことを知らないと恥ずかしい。自分の言葉で残したい」。英会話講師として参加した東日本大震災の復興ボランティア―福島県の子どもたちに触れる中で知った現状や、彼らに必要な教育の仕組みを自身の経験を土台に提案した。プレゼンスキルや論理性も必要だが「伝えたい思いが一番強かった」。どんな時もその気持ちが最大の武器だ。
○…初めて豪州にホームステイしたのが小5の時。「話せなくても体を使って遊べた」と笑う。帰国後は英会話に励み、ステイ先との交流も継続。中1で2度目の渡豪をすると、自分の言葉で話し、交流する喜びを知った。「言語ができれば話の幅が広がる。英語はつながるためのツール」
○…そのつながりを強く実感したのが、高3で参加した異文化理解を目的にしたキャンプ。相部屋の米国人と、友達にも言えない悩みや思いを共有できた。「一番分かり合いたいと思った人。異文化は相手を知ろうとする大きなきっかけ」。国境を越え一つの目標に向かって進む、かけがえのない仲間を得た。日本を知る機会にもなった。「外にばかり目が向いていたが、火がついた」と熱を込める。
○…「スピーチ荒しだった」とにっこり。中学で初出場した市のコンテストで優勝を飾り、高3では2つの大会を次々制覇。それぞれ母への感謝と、豪州で学んだ経験を伝えたい一心で臨み、勝ち取った優勝だった。高校最後の試験が終わるや否や、卒業式を目前に賞金で渡豪。「答辞の原稿も現地で考えた」と無邪気に笑う。第2の家族や旧友に会いたい気持ちが、大胆な行動を起こさせた。
○…意外にも「喋ることは苦手」。思いが溢れ、言葉が追いつかないからだ。挑戦したいこともたくさんある。国際関係や教育―興味のある仕事は尽きないが「ものごとの大きさではなく、やりがいを見つけたい」。
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