神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

振り込め詐欺 阻止件数が県内最多 金融機関で水際防止

社会

公開:2015年11月5日

  • LINE
  • hatena
金融機関が表彰された
金融機関が表彰された

 金沢区内の金融機関による振り込め詐欺の防止件数が、県内最多の28件だった(10月末日現在)。金融機関が高額引き落としの顧客に声を掛け、場合によっては警察に通報することで、防止件数が上がっている。一方で、ATMを使わせる新たな手口が増加している。

 金沢区内の振り込め詐欺被害件数は9月末現在で21件で、昨年同月に比べて33件減少している。

 減少の鍵となっているのは、金融機関による未然防止だ。金融機関が防止した件数は28件で県内では最も多い。

声掛けの徹底が効果

 同署は各金融機関に対し、詐欺が疑われる場合にはすべて通報してもらうよう依頼。高齢者が高額の引き落としを行う際は用途を聞き、判然としない場合には警察に連絡してもらう。警察官が直接顧客と話すことで、詐欺の水際防止に努めている。

 開始したのは昨年の5月頃。同署職員が区内の全金融機関に訪問して依頼した。通報は徐々に徹底され、現在は1日に平均12、13件の通報が寄せられているという。

 さらに高齢者宅訪問も並行し実施。詐欺の注意喚起のほか、金融機関で声掛けがあることへの理解を求めている。

「ATMへ誘導」増加

 窓口での未然防止が増えている一方で、増えているのはATMに誘導して振り込ませるパターンだ。同署の担当者は「窓口での防止が増えているため、それを回避しようとしているのではないか」と話す。

 区内で特に多いのは、息子や孫を騙る人物が「友人の借金の保証人になった」という電話をかけてくるもの。「すぐにお金が必要」と急かしATMに誘導して入金させる。9月末までに発覚した振り込め詐欺21件のうち、13件が該当する。

 同署は、金融機関に対してATM利用者に対する声掛けなどを依頼しているが、無人ATMもあるため完璧に防ぐことは難しいという。同署担当者は「まずは息子や孫を騙る人から電話があれば、いったん切り、かけなおすことを徹底してほしい」と話す。

4金融機関に感謝状

 区内の金融機関が詐欺防止に努める中、10月中に4金融機関で詐欺の未然防止があり、10月28日に感謝状の贈呈が行われた。

 功労者は次の通り。▽邊見誠二さん(横浜銀行金沢文庫支店)、井坂一帆さん(横浜六浦川郵便局)、坂本幸男さん(三井住友銀行金沢文庫支店)、小野寺絢香さん(三菱東京UFJ銀行金沢文庫支店)

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

「食」のシェア空間が完成

磯子区洋光台

「食」のシェア空間が完成

飲食店開業など支援

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

ランドセルを海外へ寄付

金沢区PTA連絡協議会

ランドセルを海外へ寄付

15の小中学校から352個

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月11日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

4月4日

磯子の小学生と交流

プロバスケ横浜BC

磯子の小学生と交流

初のホームタウン企画

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook