9月3日付で磯子警察署長となった 大村 卓也さん 磯子区勤務 58歳
「清新闊達な職場に」
○…署員への第一声では「市民、県民の目線に立った職務にあたってほしい」と話した。「警察の仕事は、皆さまの協力なくして進まない。だからこそ、信頼を得られるような仕事をしていきたい」。高齢化率が高い磯子区では、高齢者を狙った振り込め詐欺を減らすことが至上命題だと感じている。
○…「人のためになる、人を守る仕事をしたい」と大学卒業後に警察官の道へ。主に機動隊でキャリアを積み、85年の御巣鷹山での日航機墜落事故では捜索のため現地に赴いた。阪神淡路大震災では交通対策を担い、沖縄サミットでは治安警備にあたった。「被災者を見るとつらい気持ちになった。だからこそ、その人たちのためにも全力で職務に当たらなくてはいけないと思った」。人を思う気持ちを忘れずに、これからは磯子区民の安全、安心に力を注ぐ。
○…所属していた交通機動隊のミニカーをインターネットで見つけてからミニカー集めが趣味に。「警察車両限定だよ」と笑いながら話す。自宅には大小含め100台以上が並ぶ。「ちょっとした自慢かな」。ミニカーを見るのが息抜きのひと時だ。体を動かすことも趣味の一つ。警部として機動隊に在籍した時にはホノルルマラソンを2回完走。「30Kmの壁ってよくいうけど、本当に苦しかった。ただ、それを乗り越えた達成感は今でも忘れない」。忍耐力も必要となる警察官の仕事にも生かされていると実感する。
○…明るく、はつらつとした意味を持つ「清新闊達(かったつ)」の言葉を胸に約35年間、職務にあたってきた。「若い署員には元気に働いてほしい。そういう姿が区民からの信頼を得ることにつながる」。初の署長職も、この言葉を忘れずに職務にまい進する。「街の安全、安心を守るのが使命」
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