曽屋動物病院の院長で「いそねこ協議会」の会長を務める 曽屋 剛和さん 磯子区杉田在住 57歳
猫との共生を当たり前に
○…20周年を迎える「いそねこ協議会」。設立当時、区獣医師会の会長を務めていたこともあり、同会の会長に就任した。ノラ猫を地域猫として見守るため、地域の住人らと共に去勢やエサやりのガイドラインを推進する。「設立前は家の前に猫がたまる、鳴き声がうるさいなど苦情の声が住民からとても多かった」と振り返る。「これは地域問題。地域の人も猫もみんなが気持ちよく暮らすためにはどうすればいいか考えている」
○…父の後を継ぎ、獣医に。生まれたときから動物は身近で「家に犬がいなかったことはない」。そのため学生時代に飼育係などを任されることも多かったという。「動物を大切にしてるように見えるのかな。自分にとってはこれが当たり前だけど」と笑う。地域猫活動を行うのは好きだからというだけではない。「猫が一匹もいない町は不自然。人間だけの社会にしたくない」と思いを話す。「生まれてきたからにはどんな命も大切にされるべきだよね」
○…生まれも育ちも杉田。「ずっとそばにあったから海が好き」と話す。趣味はダイビングで毎年セブ島にも。友人と船を持っていたこともあり、船舶免許も所持する。また「物がありすぎて住む場所がなくなりそう」と話すほどの収集家。集めたギターは20本、CDも600枚を超える。映画DVDや万年筆、ゴルフのクラブ等も。「ワクワクするものが好き。興味が沸くとのめりこんじゃう」
○…大切にしているものは「友達だね」と即答。獣医仲間や協議会員をはじめ友好関係は幅広い。「人と何かするのが好き」と話す。「人と人がお互いを思いやる気持ちが大事。これは動物に対しても同じだよ」。思いやりの心が地域猫の保護活動を支える。
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