新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、海水浴場が開設されない今年の海の公園は、遊泳の自粛が求められるなど例年とは違う夏の様相となっている。そんな中、海の安全を守るためライフセーバーが奮闘している。高橋宏幸監視長(23)に話を聞いた。
例年、海の公園でのライフセービングは、大学生を中心に40人程度が登録。1日10〜20人がローテーションで活動している。だが、今年の登録者は約半数で5〜10人が常駐している状態だ。多くのライフセーバーは大学の部活に所属し夏の時期に海で活動するが、今年は学校から課外活動を禁止されている学生もいる。1年生の勧誘活動が行えなかった上、自主的に活動を見送る学生もおり、人員確保は難しい状況に。満足な監視をするのは難しいという。2カ所ある監視塔が今年は設置されず、パトロールを中心に海辺と砂浜に目を配る。
感染症対策が必要とされるのも例年と異なる点だ。ライフセーバーはマスクをつけながら活動するため、熱中症対策は必須。さらに救助した人に感染が疑われる場合は人工呼吸はできないなど対応に気を配る。自粛が求められるものの、海で遊ぶ人はいるといい「今年は遊泳をできる限り自粛してほしい」と高橋監視長は呼びかけている。
「接触避けて」
遊泳区域を囲う遊泳ブイの設置がないため、SUPやウインドサーフィンをする人と遊泳する人が接触するケースも考えられる。特に今年はいつも以上にSUP利用者が多いとも。中にはライフジャケットなど安全装備をつけない人もいるため、「安全装備を身につけるお願いをするケースが増えている」と今年の状況を説明する。
「人出は、昨年に比べ落ち着いた感じ。地元の子ども連れが砂浜で遊んでいる様子が見受けられる」と高橋監視長。「感染症対策をしっかり徹底し、楽しんでほしい」とも話した。
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