火災発生時の消火活動のほか、地震や風水害などの大規模災害時には救助・救出活動、避難誘導などを行う消防団。金沢消防団には542人が在籍し(8月1日現在)、6人の女子大学生を含む71人の女性が活躍している。その一人、大澤ひかるさん(22)=写真=に話を聞いた。
宮城県仙台市出身の大澤さんは、小学6年生の時に東日本大震災を経験。「電気や水道などのライフラインがストップし食べ物もない状況だった。毛布もなく寒い思いもした。もう経験したくない出来事」と当時を振り返る。このような経験から、高校ではボランティア同好会に所属。大学進学を機に金沢区に住むようになり、ボランティア活動を模索していたところ、海の公園でのどんど焼きで女性消防団員が活躍する姿を見て「私も活動してみたい」と2019年4月に入団した。
まだ、消火活動の経験はないというが、月1回の訓練では、放水訓練や設備点検などを行う。年2回の火災予防運動では、火の元の注意を呼びかけるなど、防災活動に力を入れている。「区民の皆さんに注意を呼びかけることで自分自身も改めて注意をしないといけないとの思いを強くする」と話す大澤さん。「地域の方々の力に少しでも役立ちたい」とも。東日本大震災を経験したことから、「常に防災への意識を持っていることが重要。食糧や水などの備蓄やスマートフォンが使えなくなった際に公衆電話を使えるように小銭を常に用意するなど、小さな細かいことをコツコツと準備することが大事」と話した。
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