子育てって、楽しい♪
新聞でつながるということ
私は東北の田舎で生まれ育ったので、近所はみんな顔見知り。会えば挨拶をしたり、天気のお話をしたりするのが日常だった。横浜に住んでからもその体質が抜けず、バス停などで隣になった人と普通に会話をしてしまう。それを見ている娘は「ママ、恥ずかしいからやめて」と言う。「相手の方が嫌がっているよ」と。そうかなぁ。
お母さん業界新聞は基本的に手配りだ。近所のママ友に渡したり、仕事先のお母さんたちに渡したり、時には道行く見知らぬお母さんに声をかけることもある。そこからちょっとした悩みを話してくれるなど立派なコミュニケーションになる。先日、お子さん連れのお母さんに声をかけたら、快く受け取ってくれた。そして「今日、区の健康診断に行ったのですが、その時もらったチラシの中にこの新聞を入れてくれたらいいですね」と話してくれた。思いがけない言葉でとても嬉しかった。しかもこのやり取りを聞いていた高齢の女性が、「この辺り久しぶりに来たけどずいぶん変わったのよ…」と、話しかけてきた。
もう二度と会えない方たちかもしれない。でも温かい時間だった。この空間の延長が地域のつながりになっていくと信じ、今日も元気に挨拶をしようと思う。
【執筆】お母さん業界新聞横浜版編集長 植地宏美さん(磯子区在住)▼神奈川区大野町1の8の406/【電話】045・444・4030
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