「乱横断やめて」
金沢警察署管内で発生した2020年11月末現在の交通事故は475件で、そのうち高齢者が関係する事故が181件となり全体の約4割を占めていることがわかった。金沢警察署交通課によると、乱横断などによる事故が多いといい、注意を呼びかけている。
交通事故の発生件数を月別に見てみると、1月と3月、10月以外は、横ばいかマイナスに。特に4月、5月、11月は10件以上減っている。ただ、11月は、高齢者が関わる事故が前年比で4件増。全体の割合も47・1%で5割近くが高齢者が関係する事故だった。その要因に同署は、「高齢者の乱横断」をあげている。横断歩道を渡らずに、道路を横断し被害に遭ってしまうケースが多くあったという。
3町が突出
発生場所を町名別に見てみると、釜利谷東が59件で最多。富岡東49件、六浦47件と続き、この3つの町が突出して多く、注意が必要だ。年齢層別(第一当事者)では、65歳以上が107件、50代が84件、40代が78件だった。一方で、20〜24歳が47件で、若者が関連する事故も発生している。
関係者別では、高齢者のほかに、二輪車事故が136件で28・6%を占め、自転車も124件で26・1%。二輪車と自転車を合わせた割合は5割を超えた。
個別訪問で注意喚起
高齢者事故が多い現状を受け、同署では職員が高齢者宅を個別訪問し直接、注意喚起を行うなどの対策を講じている。交通課の担当者は、「道路を横断する際は左右を確認し横断歩道を歩いてほしい」と呼びかけている。
自転車交通ルール順守も
神奈川県では2019年4月に「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が施行され、同年10月からは自転車損害賠償責任保険等の加入が義務化されるなど、自転車の交通ルールやマナーの順守が求められている。自転車でも重大な交通事故につながる恐れがあることから、左側端の走行や交差点手前での一時停止、暗くなる前に早めの点灯などを呼びかけている。
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