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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2021.10.21

「とうふの泰平屋」専務で全国豆腐品評会東日本大会で銀賞に選ばれた
佐藤 雅彦さん
金沢区六浦東在住 60歳

柔軟に「おいしさ」を追求

 ○…「感覚として良いものができたから、上までいくかなと思った」。納得のいく出来だった「おぼろ豆腐」が、全国豆腐品評会東日本大会で銀賞を獲得。味はもちろん、見た目や食感など多くの基準がある中で高評価を受けた。「味といっても、甘いだけでもダメ。甘みとコクのバランスなど、総合的に良いものを作らないと」

 ○…瀬ケ崎小、六浦中、逗子開成高校出身。「とうふの泰平屋」を父親が開業し、学生時代から配達などを手伝い、高校卒業後に本格的に家業に入った。「昔は今より豆腐が売れていたし、若いというだけでよく買ってもらえた」。時代が変わり、原材料価格の高騰や豆腐の消費量の減少など、以前と比べて厳しい状況ではあるが、豆腐に向き合う姿勢は変わらない。「食べ続けて体が悪くなるようなものを作るなら、店を閉めたほうがいい」

 ○…小さい頃から野球に熱中し、「今はベイスターズの若手選手が暮らす『青星寮』にも豆腐を卸しているよ」とにっこり。シーズン中は仕事の合間に試合情報をチェック。特に好きなのは、広島東洋カープや阪神タイガースで活躍した金本知憲さんで、その愛称から商品に「あにき」と名付けるほどだ。

 ○…「毎日豆腐を食べ、豆乳を飲んでいたら、体調が良くて病院にも長年行っていない。週末の楽しみはサイクリング」と笑う姿は健康そのもの。年下の同業者が増えているが、積極的に交流して切磋琢磨する。年々レベルが上がっているという品評会への出品を続けるのも「他店の味を知ったり、いろいろな情報を取り入れて、おいしいものを作りたい」という思いから。柔軟に考えながら、自身が納得する「おいしさ」を追い求めていく。

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