金沢区民生委員児童委員協議会の会長を務める 沓澤 和子さん 金沢区富岡東在住 75歳
人格変えた地域活動
○…民児協の会長のほか、連合町内会の事務局長、町内会の副会長などに加え、今年4月から地区社協の会長を務める。多忙な日々にも、「全部が繋がっているので、大変だと思ったことはない」とさらり。「お困りごとに寄り添えることにやりがいを感じる」と話す。21日には民児協で、ひとり親世帯への食支援を実施する。「活動を知った方から寄付をいただくこともあるんです」
○…磯子区で生まれ育ち富岡東に越したのは45年ほど前。「磯子区だと思っていたけど、ギリギリ金沢区で。最初は馴染めず、買い物や病院は磯子区に行っていました」と振り返る。しかし、周りは「いい意味でお節介」な人ばかり。「もともと町内会活動は大嫌い」だったが、子どもが世話になっているという思いもあり、いつしか自然と学校や地域活動に携わるように。「自分でも驚くほど、人格が変わっちゃった」
○…「毎月1回の会議と敬老の催しをするだけだから」と言われ、何をやるかもわからず民生委員になったのは47歳の時。知識も経験もなかったが、「あなたみたいな若い人の方が頼みやすいわ」「元気がもらえる」と地域の人に言われたことが、少しずつ自信に。そんな経験から「自分が楽しんで活動しているからこそ、相手が頼みやすくなる」と信念にも似た思いが芽生えた。
○…コロナ禍で町内会活動が制限される中、「何もやらないと問題が見えなくなるから」とこども食堂でテイクアウトのカレーを提供するなど、顔の見える関係の維持に努める。自称「のめりこんだら、突っ走ってしまうタイプ」。そんな時に引いた視点でダメ出しをしてくれるのは、夫と近くに住む娘。「それが良いバランスなんです」と微笑んだ。
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