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藤沢 文化

公開日:2026.08.21

阿吽の呼吸で鳴らせ! 津軽三味線日本一の千葉兄弟 バチにたぎる熱、共鳴する魂の弦

  • キャンパス内にある福沢諭吉像の前で三味線を構える兄の楽斗さん(右)と弟の音絃さん

    キャンパス内にある福沢諭吉像の前で三味線を構える兄の楽斗さん(右)と弟の音絃さん

 打楽器のような力強さで、魂震わす音色を響かせる――。「弾く」ではなく「叩く」と表現されるほどの迫力を持つ津軽三味線の魅力を追求する兄弟が藤沢にいる。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の大学院で特任助教を務める千葉楽斗さん(27)とSFC1回生の音絃さん(18)だ。コンクールで日本一に輝いたほか、昨年は演歌歌手の細川たかしさんの伴奏者として兄弟そろって「輝く!日本レコード大賞」に出演するなど、目覚ましい活躍を見せている。

和楽に魅せられ

 北海道旭川市で生まれ育った2人。西洋音楽だけでなく「和楽も大切に」という思いを持つ音楽教師の両親のもと、楽斗さんは5歳で津軽三味線を始めた。「他では再現できない三味線独自の音と自分だけの音を鳴らせることに楽しさを感じる」と話す。

 「担い手は減り、若い人は後継しない。多くの人が日本の音楽に興味を持てるよう、奏者としてだけでなく学術的な研究対象としてもアプローチしたい」という思いで、SFCに入学。統計や奏者のもとでフィールドワークを重ね、研究に打ち込み、卒業後も継続している。

 そんな兄の響かせる音色に惹かれ、9歳離れた弟の音絃さんも津軽三味線を始めた。楽斗さんが18歳で藤沢に移ったため一緒に演奏できた時間は少ないが、兄の背中を追い練習に打ち込むように。「同じ音が全く出ない。自分の力や個性を存分に発揮できる」とやりがいを語る。楽斗さんが日本一に輝いた大会に自身も出場し優勝するなど着実に腕を磨いてきた。

藤沢から発信

 音絃さんの大学入学により、藤沢の地で再び肩を並べた2人。楽斗さんは「やっと合流できた」と笑顔を見せる。

 今後は津軽三味線ユニット「千葉兄弟」として本格的に活動を展開。9月6日(日)にはFプレイスでの公演を控える。「津軽三味線の魅力を藤沢から広げていきたい」と意気込んでいる。

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