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金沢区・磯子区 トップニュース社会

公開日:2024.01.11

磯子区長インタビュー
「元気を引き出す」1年に
区制100年や花博見据える

  • 今年のテーマに「飛」を挙げた関森区長

 年頭にあたり本紙では、関森雅之磯子区長にインタビューを行った。関森区長は自治会町内会の担い手確保などを進めながら、3年後の区制100周年や国際園芸博覧会を見据えて区民の「元気を引き出していきたい」と語った。(聞き手/金沢区・磯子区編集室 八木祐樹、取材は昨年12月に実施)

「地域の力」感じた1年

――昨年はどのような1年でしたか。

 「昨年は梅祭りなど春先のイベントから始まり、夏祭りが各地でできたりして、地域のいろいろな場に呼んでもらえてうれしかったです。何より一番うれしかったのは、防災訓練ができたこと。一昨年は感染症の心配でできなかったり、縮小したりという所がほとんどでしたが、『今年はちゃんとやろうじゃないか』という地域の皆さんの思いを感じました。その勢いが、約4万5千人が来場した磯子まつりにも昇華したような1年でした。地域の方、区民の方のパワーを改めて感じることができました。

 あとは『いそご多文化共生ラウンジ』がやっと2月にオープンし、オープニングでは市内各区のラウンジをオンラインでつなぐなど、皆で盛り上げることができました。自治会とラウンジが連携し、防災訓練のチラシを外国語で作るといった取り組みも出てきています。2年目を迎える今年は、横浜市の国際局とも連携して盛り立てていきたいです」

――今年度の事業の進捗はいかがでしょうか。

 「防災・防犯などさまざまありますが、皆さんの関心が高いことの一つが自治会町内会の加入率です。2023年4月1日現在の磯子区の加入率は68・3%で、市の平均の67・7%よりは高いですが、どんどん右肩下がりとなっています。市北部のように新たに大きなマンションができるエリアではないので、自然と減っている状況です。一部のマンションでは、高齢化が進み自治会活動を休止せざるを得ない状況もあると聞いています。

 地域の皆さんが具体的に求めていること、生の声を聞いて、我々にできることを本気で考えています。新たに横浜に引っ越してくる皆さまへの広報だけでなく、将来を担う子どもたちに自治会へ興味を持ってもらうような啓発など、新たな担い手の確保に向けた取り組みを進めています」

脱炭素化へ官民連携

――今年の展望をお願いします。

 「2027年の国際園芸博覧会、磯子区制100周年まで3年となります。そこに向け、『脱炭素』が一つのキーワードかと思います。昨年はENEOSさんと新しい太陽光発電を体験してもらう展示を行いましたが、今年も新たな企業と連携し、脱炭素化につながる再生エネルギー・自然エネルギーなどに興味を持ってもらえるような企画を準備しています。また、磯子の区制100周年は、横浜に『区』という制度が導入されて100年、すなわち横浜が大都市として認められて100年という大きな意味合いがあります。3年後を見据えて各イベントから盛り上げていき、皆さんの元気をいっぱい引き出していきたいと思っています。

 また、たきがしら会館を練習拠点とする横浜ビー・コルセアーズさんとの連携も深めていきたいです。どの取り組みも、最終的には区政運営方針に掲げている『笑顔あふれるまち・いそご』の実現を目指すためのものになります」

――子ども・子育て世代に向けた取り組みはいかでしょうか。

 「子育てしたいまち、住み続けたいまちを目指して、市をあげて取り組んでいます。区としても福祉保健センターを中心に、子育ての不安や心配を減らせるような小さな子どものための虫歯予防・歯みがき教室や離乳食教室、プレパパ・プレママ教室、怒らない子育て方法を伝える講座なども行っています。若いパパさん、ママさんをサポートできる区役所でありたいと思っています」

――最後に区民へのメッセージをお願いします。

「『笑顔あふれるまち・いそご』に向けて、職員とともに精一杯頑張っていきます。今年もよろしくお願いします」

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