磯子区3R応援隊の代表を務める 佐野 泰子さん 磯子区氷取沢町在住 72歳
仲間と楽しく分別啓発
○…ボランティアとして集まるメンバーたちと一緒に、ごみの分別に関する積極的な啓発を続けていることで環境大臣賞を受賞した。「一緒に活動してくれる皆さんのおかげ。皆さん楽しいと言って集まってくれるので、苦労よりも楽しい思い出ばかり」。活動を楽しみながら、磯子のまちの美化に尽力してきた。
○…埼玉で育ち、結婚後に千葉県での生活を経て1985年から横浜で暮らす。横浜の前に住んだ千葉の松戸市や柏市では当時、横浜より早くごみの分別が進んでいた。そのため横浜で暮らすようになり、分別の品目が異なることに疑問を抱いた。「焼却炉の性能が良いからって、リサイクルできる瓶を1回使って燃やしていいのだろうか」。そうした思いを抱く中、2004年にごみの分別品目拡大に合わせて結成された「G30キャラバン隊」に立ち上げから参加。行政と協力しながら市民目線で分別を呼び掛け、数年後に代表を引き継いだ。
○…磯子の魅力に感じている部分は「豊かな自然」。現在暮らす氷取沢町は「氷取沢市民の森」を気に入って移り住み、「この前もホタルを見に行ったばかり」と目を細める。音大出身でかつてはピアノを教えていたことも。磯子区制80周年と民生委員・児童委員制度の90周年を記念して結成された合唱団では、ピアノ伴奏を務めた。
○…昔に比べて分別が進んだものの、「ごみがどう処理されるか、環境にどんな影響があるかまで考える人はあまりいないのが実情」。燃やすごみを減らしていくため、購入時にリサイクルしやすい物を選ぶことや過剰包装を避けるような啓発にも取り組んでいく。「リサイクルできるか、できないかを考えて、燃やすしかないごみ以外は再利用を進めてほしい」