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金沢区・磯子区 文化

公開日:2026.07.16

創作面を瀬戸神社に寄贈 「にたもの夫婦」社務所で展示

  • 創作面を持つ佐藤さんと佐野宮司(右から)

    創作面を持つ佐藤さんと佐野宮司(右から)

 金沢区並木在住の佐藤松弘(本名:征弘)さんが、6月26日、瀬戸神社=瀬戸=に夫婦をテーマにした創作面「にたもの夫婦」を寄贈した。

 佐藤さんは面彫りを続けて約40年。本来は室町時代から伝わる伝統的な能面の面ずれや傷を再現したお面「写し」を専門としてきたが、10年ほど前から「アートとして捉えてもらいたい」と、創作面の制作を始めた。

 「にたもの夫婦」は、檜でできており、全て彫刻刀による手彫り。彩色は砥の粉でしている。制作期間は約3カ月。昭和、平成、令和を生きる中で生まれる喜怒哀楽をしわの形や大きさで、時間の経過は歯の抜け具合で表現したという。「口を大きく開けて笑う表情で、夫婦円満の幸せに満ちた様子を表した」。眉の長い毛は愛猫の抜け毛を、短い毛は馬の尻尾の毛を面の色に合わせて染めるなど、随所に遊び心が光る。

 今回の寄贈は、佐藤さんが所属する港南区の能面教室「面友会」が3月に行った展示会で、この作品を見た能楽師が「夫婦和合や弁財天を祀る瀬戸神社にふさわしい」と提案したことで実現。2023年には富岡八幡宮にも創作面を寄贈している。「古典的な能面は子どもに怖いと思われがちだが、創作面はたくさん見てもらえているようで嬉しい」と反響を喜ぶ。

社務所内で展示

 「変わったお面で面白い。皆さんの目に触れる場に飾りたい」と同神社の佐野和史宮司。現在社務所内で展示している。佐藤さんは「この笑顔を見て、心が和むような気持ちになっていただければ幸せです」と話した。

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