東日本大震災発生と原子力発電所などの停止による電力の供給不足により、今夏の節電対策が急務となっている。それを受け横浜市は、磯子区をはじめ市全体で7月1日から、公共施設の一部を平日週1日閉館する”輪番休館”を実施すると発表した。区内では、地区センターなど7施設が対象となる。
輪番休館は、7月1日から9月30日までの3ヵ月間実施される。例年、夏の電力使用量のピークが平日の午前9時から午後8時であることから、その間の節電を進めるため、各施設で平日の週1日を休館にするというもの。図書館やスポーツセンター、地区センターなど、市内261館が対象となっている。
区内では、7施設が対象で、磯子センター(月曜日)、上中里(火曜日)、杉田(水曜日)、根岸(木曜日)の各地区センター、滝頭コミュニティハウス(金曜日)が休館となる。また、磯子図書館は原則火曜日(8月第3週のみ月曜日)、磯子スポーツセンターは不定期で、それぞれ休館する。
期間中であっても、祝日は輪番休館の対象外となる。また、それ以外の区内施設では、輪番休館は実施されない。
区は市の決定を受け、5月17日の区連合町内会長会で実施予定を報告。翌18日から、各自治会町内会で案内資料の回覧を始め、周知を行っている。また、各施設での掲示やホームページなどでも呼びかけを行っている。
曜日固定に不安も
各施設の休館日は、市が全体の節電量など踏まえ、決定している。しかし、地区センターの休館日が毎週曜日固定となっていることを受け、現在地区センターを利用している団体の一部からは、不安の声が上がっている。
あるサークルの関係者は「同じ地区センターで何年にもわたって、毎週同じ曜日に活動してきましたが、ちょうど輪番休館に当たってしまう。メンバーのスケジュールが合う日は限られているので、今後も今までどおり活動が続けられるか不安」と話す。
区では「曜日を固定することは、利用者にとって休館日が分かりやすくなり、混乱を避けられるなどの利点がある。ただ、どのような形で実施した場合もメリット、デメリットがあると思うので、個別のケースについては、各施設などでしっかりと対応していきたい」と話した。
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