磯子消防署(坂野満署長)はこのほど、今年度上半期の火災と救急状況に関する速報値を発表した。火災については、前年同時期に比べて6件の減少となったものの、救急では同181件の増加となっている。救急出場の中には、緊急性のない不適切な利用も多いことから、同署では119番通報の適正利用を呼びかけている。
磯子消防署の集計によると、今年4月から9月までの半年間での救急出場件数は、3790件で、昨年同時期に比べて181件と大幅に増加している。
内訳は、急病が2550件、一般負傷が601件、交通事故288件、その他351件となっている。搬送人数のうち、65歳以上の人が全体の53・9%を占めており、高齢化の進展が救急出場の需要増に繋がっているとみられる。
一方、救急車の不適切利用も救急出場増加の一因となっている。担当課によると、”病院に来たが待ち時間が長いので他の病院へ運んでほしい”や”口内炎が痛い”、といった事例のほか、夜の119番通報では”昼間の病院は混んでいるので閉まった後に病院に行きたい”といったものもあったという。
同署では「本当に必要な人のところに救急出場できなくなる可能性もある。緊急性や生命の危機にある場合など、適正な利用をお願いしたい」と、呼びかけている。
警報器の設置を
磯子消防署の速報値集計によると、今年4月から9月までの半年間に、管内で発生した火災件数は16件で昨年同時期に比べて6件少なくなっている。内訳は、建物火災が11件、雑草を含むその他の火災が4件、車両火災が1件となっている。焼死者は1名で昨年同時期0人だったのに対して1名増。焼損面積は142平方メートルで、同じく昨年同時期に比べ、129平方メートル多くなっている。焼損面積が増えたことについて、担当課では「住宅1軒全焼があったため、面積が大きくなった。住宅用火災警報器の設置が6月から義務化されており、火災から大切な命を守るためにも、警報器の早期設置をお願いしたい」と話した。
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