横浜市は「はまぎん こども宇宙科学館」(洋光台)の新館長に3月1日から、小惑星探査機「はやぶさ」の広報を担当した的川泰宣氏(70)が就任すると発表した。的川氏は、はやぶさプロジェクトの中心的人物で、JAXAの名誉教授も務めている。
的川氏は宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授・技術参与、NPO法人「子ども・宇宙・未来の会」(KU―MA)会長。小惑星探査機「はやぶさ」の広報も担当した日本の宇宙活動の語り部であり、「宇宙教育の父」とも呼ばれて、昨年公開された映画「はやぶさ/HAYABUSA」の主人公、的場泰弘(役・西田敏行)のモデルにもなっている。
新館長決定に伴い、林文子横浜市長への就任挨拶が2月21日に市役所で行われた。的川氏は、「小惑星探査機はやぶさの奇跡的な帰還が、これまで科学技術に興味を持たなかった人たちにとっても科学館を訪れるきっかけとなっている。はまぎん こども宇宙科学館を横浜の中で優れた科学館にするだけではなく、全国の見本となるようにしていきたい」と挨拶。また、科学館として地域の学校の理科教育に携わることや、文化・芸術など多種多様な分野の人や団体などとの連携といった構想を持っていることも披露した。
これに対し林市長は「科学館に来てもらうことで、宇宙や科学に興味を持ってもらい、最近の問題となっている理科離れを止められるようになってほしい。市としてもバックアップしていきたい」と話した。
記念講演も
的川新館長による就任記念講演会「『はやぶさ』と日本人の心」が、3月30日(金)午後4時から午後5時30分まで、科学館内の宇宙劇場(プラネタリウム)で行われる。
対象は小学3年生から高校生で、小中学生は保護者の同伴が必要。定員200名。申し込み方法など詳細は、同科学館ホームページ【URL】http://www.ScienceMuseum.jp/yokohama/まで。
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