磯子区で活動するギタリストの篠崎洋子さんが3月4、東日本大震災の被災地である宮城県南三陸町を訪れ、町の早期復興などを願った石碑「ハートの国の青い鳥」を建立した。
今回、篠崎さんが石碑を設置したのは、南三陸町の入谷ひがし幼児園(阿部吉雄園長)の園内。石碑はハートの形をした下石と「希望」と掘られた土台の上に篠崎さんデザインの青い鳥の像が載っている。
式典では、篠崎さんが震災発生を受けて制作した『ひとりぽっちじゃないから』を演奏。その後、園児や関係者などとともに、石碑の除幕を行った。
篠崎さんは昨年5月、少しでも被災者の気持ちを癒したいと、『ひとりぽっちじゃないから』と自作イラスト絵本を収録したDVDなどを持って、南三陸町を訪問。飛び込みで幼児園を訪ねて手渡したところ、園児たちがその歌をとても好きになり、両者の交流が始まった。
その後、子どもたちや町の人たちに希望を持ってもらおうと、昨年9月に杉田劇場、今年2月には上町の宝積寺テラノホールでチャリティーコンサートを開催。集まった入場料のほか、義援金や支援グッズの売上などで今回の石碑を建立した。
篠崎さんは「石碑のある幼児園は高台にあります。ここから町の復興を見守ってほしい」と話した。
気仙沼には杉田梅
翌5日には、篠崎さんは同じく昨年5月以降交流を続けている気仙沼市の市立鹿折小学校を訪問。同校児童とともに、石碑の設置と杉田梅の植樹に臨んだ。
江戸時代には梅林もあった杉田梅は、戦争や開発で絶滅しかけた後、多くの人たちの支援を受けて復活したという経緯を持つ。今回の植樹は、磯子と気仙沼の交流の証しとしてのほか、気仙沼が杉田梅と同じように復活してほしいという願いがこめられているという。
篠崎さんは「時が経ち、梅の木が大きく育っていくのに合わせて、気仙沼の町の復興も進んでいってほしい」と語った。
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