神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
磯子区版 公開:2012年3月29日 エリアトップへ

横浜市 新型インフル対策を改定 海外発生で即外来設置

公開:2012年3月29日

  • LINE
  • hatena
改定の流れ
改定の流れ

 横浜市はこのほど、国の新型インフルエンザ対策の改定を踏まえ、市の行動計画の見直し作業を行った。改定された新たな行動計画では新型インフルエンザが海外で発生した段階で外来窓口を市内に設置するなど、対応の迅速化を目指している。

 人が免疫のない新型インフルエンザは、過去、10年から40年単位で発生している。2009年にはH1N1型が世界的に大流行し、国内では203人、市内でも4人が死亡した。

 流行したH1N1型は弱毒性だったが、当時の行動計画では一時的・地域的に医療資源や物資不足が発生。さらに、強毒性と言われる鳥インフルエンザ(H5N1型)の発生も懸念されており、これらを踏まえて国は昨年9月、現行の計画を改定。市もこれに合わせ、庁内での推進会議で改定作業を進めていた。

水際阻止めざす

 09年、新型インフルエンザ患者が国内で発生した際、市は独自に発熱外来や相談窓口を設置した経緯がある。こうした取り組みの経験から、市は「市単位での対応が、まん延防止の迅速化につながる」と話す。

 改定では、市内発生に備えた医療体制として、これまで国内発生時に設置となっていた外来窓口を海外発生時に前倒し。また前回、発熱と名付けたことで、風邪や季節性インフルエンザ患者との混乱もあったため、名称を発熱外来から帰国者・接触者外来に変更した。設置の前倒しについて市健康福祉局健康安全課は、「交通機関も発達しており、海外で発生したら国内も時間の問題になる。手遅れにならないため」と説明する。

独自に3段階対応

 国の改定では、地域ごとに3つの段階を都道府県が設定するとしたが、市は市内の患者発生状況に応じた独自の発生段階を設定。「未発生」「発生早期」「感染期」の3段階にわけた。「市レベルで段階わけをすることで、より細かな対応ができる」とした。市は、「今後の国や県の改定も踏まえ、新たな情報や関係機関からの意見を聞きながら、必要に応じて独自でも改定を行っていく」としている。
 

磯子区版のトップニュース最新6

ご当地ソングを制作

杉田小6年3組

ご当地ソングを制作 教育

まちの魅力を歌で発信

2月23日号

区制90周年事業を核に

2017年度磯子区予算案

区制90周年事業を核に 政治

自主事業に9,817万円

2月23日号

旧耐震基準宅を戸別訪問

横浜市

旧耐震基準宅を戸別訪問 社会

熊本地震受け啓発強化

2月16日号

動画で魅力・歴史を発信

磯子区

動画で魅力・歴史を発信 文化

区制90周年機に

2月16日号

一般会計実質1.3%減

市新年度予算案

一般会計実質1.3%減 政治

子育てなどに投資

2月9日号

洋光台に地域交流カフェ

洋光台に地域交流カフェ 文化

市民団体が運営

2月9日号

あっとほーむデスク

  • 2月23日0:00更新

  • 2月9日0:00更新

  • 2月2日0:00更新

磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2017年2月23日号

お問い合わせ

外部リンク