区内4カ所目の親と子のひろばとなる「だっこ」(徳永智子施設長)が開所し4月12日、施設内で式典が行われた。同館のオープンにより、区内にある全ての駅に子育て支援施設が整備されたこととなる。
開所式にはスタッフのほか、坂本連区長や屏風ヶ浦地区連合町内会の齊藤陸男会長、区内子育て施設の責任者、市や区の子育て担当者などが出席した。
最初に徳永施設長があいさつに立ち、設立までの経緯や思いを映像を交えながら説明。「子育てしている人たちが安心して集うことができる、第2の実家のような家庭的な場所をめざしたい」と意気込みを語った。
来賓あいさつで坂本区長は「地域には子育てや高齢者など、小さなコミュニティがたくさんある。そのような場所が連携し合い、助け合うことで、地域社会が豊かになる。小さいけれど、きらりと光る場所になってほしい」とエールを送った。
全駅整備に
区内ではこれまで、磯子駅前にある子育て支援拠点「いそピヨ」のほか、市の助成施策である地域子育て支援拠点事業(親と子のひろば)として「子育てスポットくすくす」(根岸)、「子育てキディ洋光台」、「夢ひろば」(杉田)の3カ所が運営されている。
区内の駅では唯一、屏風浦駅だけ子育てする保護者が集える施設がなく、地元からは設置を求める声が上がっていた。
その状況を受けて2010年、自身も子育てに取り組む徳永さんなどを中心に、支援呼びかけ人会が発足。保育園など様々な運営形態を検討した結果、親と子のひろば設置をめざすことが決まった。
移動式で「ひろば」実施
11年には運営団体となるワーカーズ・コレクティブ「ハッピーママプロジェクト」を設立。その都度、会館などを借り、移動しながら親と子のひろば開催に取り組んだ。当時の状況について徳永施設長は「無料で貸し出ししてもらえる施設を探すことに苦労したが、町内会館などをお借りすることができ、続けられた。また、毎回の荷物運びやスタッフの確保なども難しかった」と振り返る。実績を積み重ねながら市へのプレゼンテーションに臨み、合格。今回の開所へと至った。
施設の利用対象は原則、0歳から未就学時の子どもとその保護者、妊婦など。事前予約不要で、開所は月火木金曜日の午前9時45分から午後4時15分まで。利用料は、非会員は1日250円。年間登録料200円を支払うと会員となり、1日200円で利用できる。また会員向けの6枚つづり1000円の回数券もあり。
同施設の連絡先は【電話】045・349・3473。
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