地域住民がサークル活動などで利用する杉田地区センターの来館者数が6月4日、200万人となり式典が実施された。200万人目である田中久美子さん(杉田3丁目在住)には、花束と記念品が贈呈された。
式典は、同センターの福島博館長や杉田地区センター運営委員会の鈴木伊三雄委員長、磯子区地域振興課の池田一彦課長らが出席。
この日、2人の子どもと施設内のプレイルームを訪れていた田中さんは、家族でくす玉を割り、鈴木委員長から花束を、池田課長から記念品を受け取った。「子どもが大好きな地区センターでこのようなものをいただけて嬉しい。ありがたい」と驚いた様子で感想を語った。福島館長も「これを機に、今後も地区センターを利用して欲しい」と話す。
住民の悲願から22年
同センターの建設は、3度にわたる「杉田地区センター建設に関する陳情書」の提出によって実現した。最初の陳情書では、「街の人々が自由に交流する公共施設がほとんどないこと」を訴え、1981年に市長に提出。しかし、市から前向きな回答は得られず、7年後の88年、2度目の陳情書を提出する。この時は「京急杉田駅東口開発計画に伴う駅前ビル内への併設」と「当該地域内の300坪の市有地を再開発後、代償を補償金でなくフロアーで受け取り、それを地区センターとして利用することも可能」という具体的提案を示した。しかし、これも受け入れられることはなかった。その後、多くの住民の熱意を背景に、翌年7月、3度目の陳情書を提出。その年の9月、市から「要望通り京急杉田東口地区に地区センターを設置する」という回答を得た。その後工事が行われ、93年5月25日に開館を迎えた。
今年で20周年を迎える同センターには、年間およそ10万人が訪れる。設置活動に携わった鈴木委員長は「今後も利用者に気持ち良く利用してもらえる施設をめざし努力していきたい」と話した。
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