振り込め詐欺 区内で啓発キャンペーン 被害防止を呼びかけ
年内総額は7800万円 区内で被害が相次ぐ振り込め詐欺。2013年1月から10月末時点で14件が発生しており、被害額は約7800万円にのぼっている。昨年同時期と比べ、1件あたり200万円あまり増えている。こうした状況をふまえ、磯子警察署(吉田肇署長)は11月20日、らびすた新杉田の広場と横浜銀行杉田支店(山下明良支店長)でキャンペーンを行った。
キャンペーンには、磯子警察署をはじめ、区防犯協会や防犯指導員連絡協議会の会員などが参加。会場には、神奈川県警察の振り込め詐欺撲滅ヒーロー「絆大使 振り込まセンジャー」も登場し、チラシやティッシュ、ふりかけなどの啓発グッズを配布した。参加者たちは通行人に「電話でお金の話が出たら詐欺なので、騙されないで」と呼びかけていた。
また、会場近くの杉田幼児園の園児34人も同キャンペーンに協力。園児が「騙されないでね」と声をかけると、道行く人たちは笑顔でグッズを受け取っていた。
区内で発生した振り込め詐欺の件数は、10月末時点で14件。その被害額は約7800万円にものぼる。昨年同時期では、14件と発生件数は同じだが、被害額は約4900万円。件数に対し、被害額が大幅に上回っている理由は、1件あたりの額が約200万円増えているためだ。
詐欺の手口のほとんどは「携帯電話と会社の書類、小切手の入ったかばんをなくした」というもの。今回のキャンペーンでも、「電話でお金の話が出たら詐欺を疑って」と呼びかけを徹底した。
また、磯子署では区内の金融機関との連携を強化している。キャンペーンに協力した横浜銀行杉田支店の山下明良支店長も、「支店でも振り込め詐欺の電話を受けて来店する方を多く見かける」と話し、その上で「警察と協力をしながら、高齢者の方が高額な金額を引き出す場合は注意を払っている」と続けた。
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