こどもりクラブ 市環境活動賞を受賞 “木”と触れ合う活動評価
子ども向けの木工教室や小学校での環境教育出前講座などを通じ、生活の中に木製品を取り入れることの大切さを伝える活動を行うNPO法人 こどもりクラブ(田中2丁目・金子紀和理事)。このほど、その取り組みが評価され第21回横浜環境活動賞を受賞した。
NPO法人 こどもりクラブは、地域での木工教室の開催や小学校での環境教育出前授業などを行い、都市部に暮らす子どもやその親たちに、木や木製品に触れる機会を提供している。
木を育む森林は、地球温暖化の原因物質である二酸化炭素を吸収する役割を持ち、生活の中に木製品を取り入れることは環境保全につながる。同法人では、こうした理念に基づき「まちの中の森づくり活動」に取り組んでいる。
理事長の金子さんは「地域の子どもたちに木を使って何か作ることの楽しさや木製品の心地の良さを感じてもらうことが、環境活動に関心を持つ第一歩になる」と話す。
小学生訪問がきっかけ
こうした活動は、金子さんが勤務する金子建設(株)の事務所に、地域の小学生が街探検で訪れたことがきっかけで始まった。話をする中で、子どもたちの木に対する知識の少なさや、木に触れる機会の少なさを実感。2008年、同社のCSR活動として取り組みをスタートさせた。
その後、11年にNPO法人化。現在は8人のスタッフと、地域の子ども向けの木工教室や大人向けのDIY講座、年に一度の「こどもり祭り」の企画や区内の施設で行われるイベントへの出展などを行っている。
今回の受賞を受け、金子さんは「地域の方にこどもりクラブのことを知ってもらい、一緒に取り組んでいただける方が増えていけば」と話している。
横浜環境活動賞は、地域で様々な環境保全などの取り組みを積極的に行っている個人や団体、企業や学生を表彰する制度。市環境創造局が主催している。
同法人は「まちの中の森づくり活動」や、家族でエコに取り組める「未来の種まきノート」の作成、配布といった取り組みが認められ、受賞となった。
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