横浜市立杉田小学校(岩崎良之校長)の児童らが授業の一環として考案し、地域住民らの投票で杉田のご当地キャラクターに決まった「ウメニー」。知的財産権などの問題をクリアし、地域活性化の取り組みなどで活用するため、元のデザインに修正を加えた新しい姿が3月11日、同校の朝礼で披露された。
ウメニーは、ご当地キャラクターを制作して杉田の街の活性化に役立てたいと、昨年度、当時の杉田小5年2組(現6年生)の児童らが総合的な学習「杉田の時間」の中で生み出したキャラクター。考案した約50種類のデザインから3体に絞り、校内や街頭で投票を行って最多数を獲得した一体に選ばれた。
その後、ウメニーの活躍の場を探していた児童らに協力したのが、普段から通学路見守り支援などで学校と関わりを持っていた(株)安藤建設(安藤竜一代表取締役、本社・中原)。同社はウメニーをブログで紹介したり、地域で活動する人々に「ウメニー活躍の場を一緒に作れないか」と呼びかけるなど、取り組みに尽力してきた。
プロが再デザイン
一方で、ウメニーを商品化など自由に活用していくためには、知的財産権などの問題から、他のキャラクターとの類似性を修正していく必要性が浮上する。昨年8月には同社の担当者や児童、教諭らが修正に向けたワークショップを開催。11月初旬には、プロのデザイナーによるリデザインがスタートした。
3月11日には同校の朝礼で、リニューアルされた姿が披露された。新しいウメニーは、ピンク色の顔と手足に、頭には梅の葉、耳は梅のつぼみ、首元に梅の花を着けた可愛らしいデザイン。制作に携わってきた児童らは、新しい姿に「びっくりした。卒業前に見ることができて嬉しい」と喜びを口にした。
キャラクターのリニューアルに尽力した安藤代表取締役は「まずはみんながウメニーを好きになって周りに広め、地域に愛されるキャラクターに育てて」と呼びかけた。この日の朝礼にも出席したレストラン『パレ・ド・バルブ』の宮内重明オーナーは「とっても素敵なキャラクター。みんなと一緒に愛せることを嬉しく思う」とコメント。
朝礼の最後には(株)安藤建設が子どもたちのために用意したウメニーの缶バッジが全校児童へ贈られた。
活用に向け議論
3月16日には、商店街や小学校の関係者など、地域で活動する人が集まり、ウメニーを今後どのように地域に広め、活用していくかについて議論を行った。
話し合いの中では、キャラクターが地域の名所を紹介する企画や、杉田梅の植樹とコラボレーションし普及促進に活用するなど、様々なアイデアが出た。
同会の呼びかけを行った(株)安藤建設の担当者は「今後もこのような会を継続的に開催し、ウメニーで杉田の街を元気にしていければ」と話している。
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