地域で環境活動に積極的な団体や個人、企業を表彰する「横浜環境活動賞」がこのほど決まり、磯子区の「上笹下地区竹の子育成の会」「グリーンサポーターズ・いそご」が実践賞を受賞した。2団体とも、継続的に活動を実践してきたことが評価された。
竹林整備で地域交流
「上笹下地区竹の子育成の会」の活動場所は、2007年に廃校した旧氷取沢小学校跡地の竹林。4年前、跡地利用で開所した特別養護老人ホーム「磯子自然村」施設長の岩田永二さん、上笹下地域ケアプラザ所長の栗林正彦さん、地域ボランティアの田中良三さんが荒れ放題となっていた竹林を再生しようと立ち上げた。現在、メンバーは34人。
毎月、継続的に行っている整備活動が、地域住民同士の交流にもつながっている。春になると竹の子掘りイベントを開催。さわの里小学校では、この場所で採れたものを使い、給食に竹の子ごはんを出している。
会の代表を務める岩田さんは「竹林の整備を通した地域のふれあいを大事にしていきたい」と話す。
緑守る技術者養成
「グリーンサポーターズ・いそご」は、公共施設の植栽管理を通して、区内の緑を良好に保護育成することを目的に活動している。5年前、代表の荒木信行さんが、区内の緑が年々減る一方で、残った緑が管理されず荒れていく状況を危惧し、有志とともに立ち上げた。現在、会員は43人。
「海の見える公園」「久良岐能舞台」など区内に4拠点を設け、定期的に保全活動を行っている。また、毎月1回、土木事務所で知識や技能の習得会を実施。せん定や伐採法のほか、日本庭園の管理手法など、高度な技術を持つ人材の養成に力を入れている。
荒木さんは「これからも『緑ある磯子』をテーマに、次世代へ緑を受け継ぐ活動をしていきたい」と話す。
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