第3期磯子区地域福祉保健計画「スイッチON磯子」の計画案がこのほどまとまった。「誰もが幸せに暮らせるまちをめざして」を基本理念に、今回は3つの目標を掲げた。区は来年1月15日まで意見募集を行っている。
地域福祉保健計画は、保健福祉などの地域課題解消にむけ住民・事業者・行政が協働で取り組んでいくための指針。磯子区では連合自治会町内会を単位とした9地区の「地区別計画」と、行政・関係機関が連携して取り組む「区役所・区社会福祉協議会・地域ケアプラザの取組」で構成している。第3期計画は、2016年度から20年度までのもの。
計画案策定にあたり区は、20団体のグループインタビューと9地区別のヒアリングを実施。第2期からの継続を望む声が多く、インタビューでは「日常的な顔の見える関係が安否確認につながる」「事業を行うことで世代間交流が進んだ」といったことがきかれた。ヒアリングでは「健康づくりの取組への参加意欲が高まった」との意見があった一方で、「計画が地域に浸透していない」との課題も浮き彫りとなった。
区では、これらの意見から、3期では「より区民にわかりやすい計画に」と基本目標を設定。【1】共に支えあうお互いさまのまち【2】いきいきと自分らしくすごせるまち【3】地域の力が発揮できるまち――を掲げ方向性を示した。
2つの共通テーマ
地区別計画には、共通テーマを設けた。▽身近な地域の支えあいを進めよう▽地域ぐるみの健康づくりを進めよう――の2つ。市内18区ある地域福祉保健計画の中でも、地区別計画にテーマを設けたのは磯子区のみでより独自色を打ち出した。「磯子区は市内でも5番目に高齢化率が高い。これらの課題を区全体で認識し解消するために、地区別計画にテーマを定めた」と区の担当者は説明する。高齢者がいきいきと暮らせるために、地域で顔が見える関係を築き、健康づくりに取り組む。
区福祉保健課の担当者は「この計画は、地域の方々と行政、関係団体が一緒になって取り組むために策定しているので、ぜひこれを機にたくさんの人に関心を持ってほしい。特に3期計画は、みなさんがコツコツと取り組める内容になっていますので、地域課題解決にむけて一緒に取り組んで頂きたい」と話す。
区は来年3月に計画を確定させる方針。
計画案冊子を配布
第3期計画案の冊子は、区役所(1階ホール、4階福祉保健課)、区社会福祉協議会、各地域ケアプラザなどで配布している。意見提出方法は、冊子の裏表紙にあるはがきか、区ホームページから記入用紙をダウンロードしFAX(【FAX】045・750・2547)など。1月15日まで(当日消印有効)。詳細は、区福祉保健課【電話】045・750・2442へ。
磯子区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|