磯子警察署はこのほど、2015年中の管内交通事故発生状況を明らかにした。それによると、発生件数は365件で前年比28件増加。前年を上回るのは2001年以来14年ぶり。磯子警察署担当者は「交通環境の変化が影響したのでは」としている。
2015年の事故発生件数は365件で負傷者は420人、死者は4人だった。前年比では死者は3人増え負傷者も20人増加した。
発生件数は1183件だった2001年以降、年々減少。14年は337件で、ここ15年で最多だった11年から3割以上減っていた。それにあわせ負傷者も減少していた。
357号開通で交通量分散
区内では、14年3月に国道357号東京湾岸道路の中区千鳥町から区内新磯子町間(約3Km)が開通した。これにより、幹線道路へ交通量が分散し「スピードを出すドライバーなどが増え、事故件数も増加したのでは」と磯子警察署担当者は分析している。
高齢者関連が3割
同署によると、15年の交通事故件数のうち約3割となる109件が65歳以上の高齢者が関係するものだった。内容は、追突が26件で一番多く、車両相互22件、横断歩道横断中の事故が20件だった。
また、横断歩道以外を横断中の事故も7件発生している。同署担当者は「自動車が道を譲ってくれるだろう、安全を確保してくれるだろうと認識している高齢者が見受けられる。ドライバー、歩行者が交通ルールを守ることが事故防止につながる」と訴える。
同署では、自動車学校で高齢者を対象とした運転講習を実施し対策を講じている。町内会館や公園などでは、交通ルールを教える講座も開いている。
「体の衰えは徐々に進み、自覚がない状況で無理な運転や横断をしてしまう高齢者が増えている。運転に自信がなくなってしまった人などがいたら、相談してほしい」と同署担当者は話す。
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