SBSロジコム株式会社(本社/東京都墨田区)は先月、杉田5丁目に物流センターを開所した。同センターは、横浜港に近いことから国際物流を核にしていきたい考え。今後は段階的に商品の搬入を始め、6月中をめどにフル稼働する予定だ。
同社は、関東を中心に全国約70拠点を持つ。センター物流、倉庫、運輸、国際物流を手がける。
今回の施設名称は「新杉田物流センター支店(杉田5の32の50)」。敷地面積は約1万7150平方メートル、延床面積は約3万8265平方メートル。地上4階建てで、1、3階には50台分の屋内型トラックバースを設置。敷地内には大型トラック21台が待機できるスペースを確保した。
ワインなど輸入品取扱い
設備の大きな特徴として、1、2階の一部(約2700坪)を定温庫に。ワインの保管を想定した倉庫で気候の変動に影響されず、年間を通して一定の温度・湿度を維持。同社によると、これほどの規模の定温庫は全国的にも珍しいという。同センターは、首都高湾岸線「杉田」出入口の付近にあることから県内や関東周辺への拠点機能の役割を持つ。横浜港の山下ふ頭や本牧ふ頭に近いことから国際物流にも対応していきたい考えだ。
ロジコム社の子会社であるSBSフレイトサービス株式会社(本社/東京都江東区)は、同センター内に2月15日、本社を移転した。これまで広域トラック輸送を主とし、海上コンテナ輸送などを手がけてきた。フレイト社は、顧客が多い県内に拠点を構えることでサービスの向上を図りたいとしている。
地域雇用創出にも貢献
同センターは、6月中をめどに、ロジコム社、フレイト社あわせて約300人規模でフル稼働する予定だ。ロジコム社によると、今後、パートタイマーやアルバイト社員を採用していくとしており、磯子区を含めた周辺地域の雇用にも貢献していくとしている。
杉田周辺では街の活性化へ期待の声が聞かれる。杉田周辺で飲食店を経営する男性は「センターは新杉田駅からも近いことから、店舗を利用してくれればうれしい」と歓迎する。
SBSロジコム(株)新杉田物流センターの杉山和峰支店長は「太陽光発電をはじめ、最新設備を備えた高機能センターです。地元の皆様と一緒に豊かな地域社会づくりに貢献していきたい」と話した。
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