資源循環局磯子事務所(松下博和所長)では、分別や清掃等が積極的に行われ、綺麗に管理されている集積場所を表彰する「優良集積場所」の認定事業を開始した。認定を通じ、ゴミ出しマナーの向上や綺麗な集積場所を増やしていこうと、同事務所の職員が考案。市内でも初の取り組みとして、ほかの地域への広がりも期待している。
市内初の認定制度
市内のほかの地域に比べてごみの量も少なく、分別等のマナーも比較的守られている磯子区。しかし区内に約3200ある集積場所の一部では曜日違いや未分別、不法投棄の問題も見受けられる。資源循環局磯子事務所では、ごみ出しについて職員が一方的に指導するのでなく、地域とともにマナー向上をめざせる取り組みを検討。綺麗に管理されている集積場所を表彰し、その地域や住民に感謝を示すことで、正しいごみ出しマナーや管理方法を広げていこうと、職員のアイデアから優良集積場所の認定企画が提案された。
認定には「各収集日に取り残されたごみが残っていない」「収集のない日にごみが出されていない」「集積場所が清潔に保たれている」「ごみの減量や資源化の取組を自主的に行っている」の4点が求められる。今回の認定では、各自治会町内会や地区の環境事業推進委員が基準をクリアする集積場所について議論し、推薦を実施。選考のため職員が現地で確認を行い、各地区から推薦された46か所と職員推薦のあった1か所の計47か所を認定した。
第1号は「森5丁目」
3月2日には森5丁目の集積場所で認定第1号を表彰。管理を行う町内会に磯子事務所からステッカーと感謝状を贈った。
同集積場所は磯子工業高校のグラウンドを見下ろす道路脇に位置。ネットボックス型の回収箱を約40世帯が利用している。全世帯のごみ出しマナーが徹底されているわけではなく、地域外から車でやってきてごみを捨てていく人もいるが、町内会による啓発や、集積場所の近くに住む加藤國廣さん・和枝さん夫妻の自主的な呼びかけ、清掃により綺麗に保たれてきた。森南町内会の川久保英司会長は「綺麗な集積場所なら無頓着にごみを捨てられないと思い、啓発を行ってきた。認定で自覚が高まり、マナーアップが進めば」と話す。
磯子事務所では「今回の事業と認定場所の管理方法に関心を持ってもらい、ほかの地域でも参考にしていただければ」と呼びかける。同事務所では、認定による効果を図りながら来年度以降も事業を継続していきたいとしている。
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