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「人間ドックは人生設計の場」 湘南鎌倉総合病院が「予防医学センター」開設
湘南鎌倉総合病院(鎌倉市岡本1370の1、篠崎伸明院長)は4月1日、同院敷地内に「先端医療センター」をオープンさせた。陽子線治療や再生医療にも取り組むなど、今後、同院のがん治療の包括的拠点となる予定だ。その2階に開設された「予防医学センター」は、健康診断や人間ドックを行う。PET/CT検診や無痛MRI乳がん検診を新たに導入するなど「自分の身体とライフスタイルを見直す場」を目指すという。中島留美センター長と健康管理科部長の酒井規医師に話を聞いた。
PET/CT、無痛MRI乳がん検診を導入
――「予防医学センター」はどのような場所なのでしょうか。
中島 もともと当院別棟には「健康管理センター」があり、職場の健康診断や人間ドックを行ってきましたが、先端医療センターのオープンに伴って移転、リニューアルしました。
――移転して変わったことは。
酒井 まずフロア面積が従来の3倍となったことによって、CTやMRIといった機器も同じフロアに設置できるようになりました。受診される方は検査のたびにあちこちへ移動することがなくなりました。また床の色を塗り分けるなど男女のフロアや動線を別にしており、多くの検査で異性の受診者と会うことがないようにしました。特に女性は気にする方もいるので、リラックスして受診できる環境になっていると思います。
――新たに導入した検査はありますか。
酒井 がん細胞が通常の細胞に比べてブドウ糖をよく使う特徴を利用した「PET/CT」という全身のがんを一度に調べることができる検査を導入しました。全てのがんを必ず発見できるわけではないのですが、従来のドックに比べてがん発見率は上がると考えています。
――「痛みのない乳がん検診」も始まったそうですね。
中島 乳がん検診は胸を圧迫するマンモグラフィ検査が一般的ですが、痛みが強く敬遠する方も多くいます。そこで「無痛MRI乳がん検診」(ドゥイブス)を導入しました。MRIを使用するのでX線の被ばくがなく、衣服を着たまま、圧迫しない状態で撮影されるので痛くありません。また、胸にインプラント(人工物)を入れている方でも検査できます。
「人生百年時代」上手に年齢を重ねて
――どのような時に人間ドックを受けるべきなのでしょうか。
中島 例えば同じ時期に購入した同じ自動車でも、長年都会の舗装された道だけを走っている車と頻繁に山道を走っている車とでは、状態に差が出てきますよね。そのため定期的に車検を行い、状態にあわせたメンテナンスが必要なわけです。人間の身体も同じで、年齢や環境の違いで大きく変化してきます。よく「自分の身体は自分が一番知っている」とおっしゃる方がいますが、身体の中で何が起こっているのか分かる人はいません。実際、自覚症状はないのに、検診で進行がんが見つかるケースはよくあります。できれば40代、50代から定期的に人間ドックを受診していただきたいと思います。
――胃や大腸の内視鏡検査は痛い、怖いというイメージもあります。
酒井 近年は軽い鎮静薬などを使いながら検査しますので、身体的苦痛はかなり軽減していると思います。
――センターが目指すものを教えてください。
中島 キーコンセプトとして「ウェルエイジング」を掲げました。「人生百年時代」と言われ、健康寿命の重要性が叫ばれるようになっています。同じ70代、80代でも早いうちから自分の身体についてきちんと知ってケアをしている人とそうでない人とでは大きな差が出てきます。5年後、10年後、ご自分がどういう人生を送りたいのか、人間ドックを受けることがライフスタイルや人生設計を考える機会になれば、という想いから、問診内容や検査結果を基に生活習慣や食生活改善の提案も行っていきます。万が一病気が見つかったとしても、湘南鎌倉総合病院と連携して、速やかに適切な治療へ移すことができます。当センターに来ていただくことが、市民の皆様にとって健康で幸せな人生への第一歩になればと考えています。7月4日には鎌倉芸術館で「未病」をテーマにした市民講座を開催しますので、ぜひご来場下さい。
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