港南区に館銘板を寄贈した日野石材工業協同組合理事長の 臼井 瑞穂さん 日野中央在住 57歳
老舗石屋の「武道派」ライダー
○…市営地下鉄「港南中央駅」前に建設された港南公会堂の記念碑として館銘板を寄贈した。地元自治会の副会長として地域活動に尽力する中で顔見知りとなった前々区長との「約束を果たせた」と笑顔を見せる。市が運営する日野公園墓地の墓石修復作業などを行う同組合。「市から仕事をいただいている。ちょっとした恩返しができて嬉しい」
○…日野幼稚園、吉原小、関東学院中高と地元で過ごす。家は公園墓地の目の前。墓地の中で基地を作ったり、甲虫を取りに行くなど「墓地で遊ぶのが当たり前だった。夜、一人で行けって言われたら今でもこわいですよ」とおどける。小学校高学年から横浜刑務所内で活動する斉信館剣友会で剣道に打ち込む。中学時代は、県大会に出場するなど二段の腕前。高校では合気道も習い初段を取得した「武道派」だ。
○…日野から出たから「日ノ出屋」が会社名だ。昭和8年、公園墓地の開園に合わせて、当時、上大岡駅から歩いてお参りに来る人の休憩所として祖父が花茶屋として創業。父親の代で石屋になり、現在は三代目だ。大学を中退し、20歳頃から家業を手伝い35年以上。「幼少期から(仕事を)見てるし、すんなり入れたよ」。建墓以外にも、外構工事やガレージ作りなど技術を磨き会社を守ってきた。
○…今増えている「リターンライダー」だ。「若い頃にほしかったバイクが買えるから」とガレージにはカワサキやホンダの愛車が4台。ここ10年程、仕事の隙間時間を見つけて地元で風を切る。「気分転換してる。1日に4台乗ることもある」と満面の笑みだ。今年3月から新たな社員の長男と一緒に働く。「プラプラしてたけど手伝ってくれている。成長してほしい」と目を細める。
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|