戸塚区・泉区 社会
公開日:2026.04.09
あの頃の泉区、これからの泉区 vol.8~2026年泉区制40周年~ #住むなら泉区 子ども時代の恩返しを介護で 山出貴宏さん(㈱NGU代表/アイディーズ代表)
「子どもの頃から身体を動かすのが好きで、外でよく遊んでいました。緑園に駅はできたけど、まだ山って頃でしたね」。新橋町で育った山出貴宏さん(49)。小学生の頃は地域の大人たちによく叱られもした。
「殴り合いのけんかをしていたら止められたり、遅くまで遊んでいると『もう暗いから帰りなさい』と言われたり」。のちに振り返ると、「地域に見守られていたんだなって。新橋ってあったかいんですよ」と感謝が込み上げた。
利用者の声で一念発起
小学生時代は新橋剣友会で竹刀を振り、岡津中では陸上部で顧問から「自分で限界を決めるな」との言葉に背中を押された。
高校卒業後、「お世話になった地域に恩返しをするためには福祉を学びたい」と専門学校を経て、バリアフリーを学ぶために建築会社へ。その後、訪問入浴、特別養護老人ホームと介護業界に入ったが、業界の常識に違和感を持ち続ける日々だった。
退職も考えていたある時、利用者から声をかけられた。「ここは辞めてもいいから、介護は辞めないで。でないと、私みたいに苦しむ人が増えてしまう」。その言葉が胸に刺さり、一念発起して独立。2011年に(株)NGUを設立し、中田東の住宅街にデイサービスの事業所を開いた。
施設名は「生活維持向上倶楽部・扉」。一見すると介護事業所とは分からないばかりか、「よくあるレクや脳トレなどはやらない」。室内にテレビを置かない代わりにサザンオールスターズの音楽が流れ、送迎や移動もワゴン車ではなく黒のミニバン等。「介護っぽくしたくないんですよ」。同所では施設内にとどまらず、畑作業など屋外での活動を重視する。
住み続けたい泉区に
認知症を正しく理解してもらいたい――。当事者目線を大事にしたその手法は次第に評価を受けるようになり、今では全国の事業所から講演依頼などを受けている。「認知症は若くても、誰でもなりうる。そうした時に、誰もが住みやすい泉区であってほしい」
コロナ禍には地域行事の中止が続いたことを憂い、「子どもたちに思い出になるようなことを」と同じ志をもつ区内の異業種経営者に声をかけた。「アイディーズ」を発足し、協賛を募って「みんなが上を向くように」との願いを込めて花火を打ち上げた。
今後は夏祭りなど自治会の支援も検討。「区民が元気になることに取り組みたい」と語る。
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