戻る

宮前区 人物風土記

公開日:2026.04.10

希少がんで夫が亡くなるまでの記録をつづった『見えない死神』を上梓した 東 えりかさん 犬蔵在住 67歳

  • 東 えりかさん (写真1)

市民をつなぐ懸け橋に

 ○…夫が原因不明の腹痛に襲われた。入院から3カ月後、ようやく告げられたのは「原発不明がん」だった―。単独出版は初。本作では発症から自宅で看取るまでの壮絶な160日間が、書評家らしい鋭い視点で記されている。「夫を亡くして自暴自棄になっていたが、書くことで救われた。私と同じように困っている人の役に立てば」。看取りのリアルや在宅ケアの厳しさにも言及し、「介護保険で助かることが多い。早めに行政に相談してほしい」と強調する。

 ○…千葉県出身。図鑑が好きな女の子で、小学生のころから図書館に通う本の虫だった。高校では生物部と放送部で活動。NHK放送コンクールでは、「死」をテーマにしたラジオ番組で最優秀賞を受賞した。「人の生き死にを考える原点だったかも知れない」と当時を振り返る。信州大農学部へ進み、畜産について研究。動物用医療器具関連の会社に就職し、女性初の技術者としてパンダやトキの人工授精にも携わった。

 ○…寿退社が当たり前の時代、26歳で結婚すると「活躍できる場がなくなった」。そんな時、友人の紹介で作家・北方謙三氏の秘書となった。「イメージと違って、とても真面目な方。秘書というより下調べの才能に期待してくれたのでは」。2008年に書評家として独立するまで大家を支え続けた。

 ○…11年から24年までノンフィクション書評サイトの副代表を務めた。現在も1年で約300冊を読み漁り、月に10〜15冊ほどの本を紹介している。さぎ沼さくらまつりの関連イベントにも出演し、希少がんセンターの専任看護師と対談。「物書きとして希少がんと一般の方をつなぐ『懸け橋」になりたい」と新たな一歩を踏み出した。

宮前区 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

宮前区 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

宮前区 人物風土記の新着記事

宮前区 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS