中区の初音町、黄金町、日ノ出町の経営者らで作る「初黄日(はつこひ)商店主の会」(一ノ瀬成和会長)がこのほど、地元商店の商品とアーティストグッズを詰め合わせた「お中元セット」を発表した。地元に滞在するアーティストとの協働による商品展開や来街者増の取り組みの第一歩としたい考えだ。
初黄日商店主の会は今年5月、地元の商店主約50人が参加し発足した。
同地区では、かつての違法飲食店街からアートのまちへと転換が進む。その一方で「アートの力を商売につなげなければ、本当の意味での地域の活性化はないという声も多かった」(一ノ瀬会長)という。
そこで会の発足直後から、アーティストと商店主による「協働」の可能性が検討され、その第1弾として「お中元セット」発売の話し合いが続けられてきた。
試行錯誤の末、今回発表されたのは2千円、3千円、5千円の3セット。中身は鰹節や酒、豆など地元商店の商品に、アーティストがデザインした手ぬぐいや人形などを詰め合わせたもので、パッケージも黄金町を拠点に活動するアーティストがデザインした。予約受け付けは今月初めから参加店の店頭やホームページ上で行われた(受付は10日に終了)。初音町でギャラリーショップを営むアーティストの竹本真紀さんは「近くに引っ越してきたので親戚に贈りたい、と買ってくれた人もいました」と話す。
一ノ瀬会長は「今後もアーティストの力を借りながら、新たな商品展開や来街者を増やす仕掛けをしたい」と話している。
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