最近よく聞く「SDGs」という単語。国連が掲げる「持続可能な開発目標」の略称で、2030年に向け人類が達成すべき課題として「貧困をなくそう」「海の豊かさを守ろう」など17の目標を設定している。横浜市は昨年、国から「SDGs未来都市」に選ばれた。一方、市民への浸透度はこれからというところ。ここでは先駆けとして西区でSDGsに取り組む企業、団体を紹介する。
名刺から出来る社会貢献 赤い羽根×大川印刷
西区高島に営業所がある(株)大川印刷(大川哲郎代表取締役社長)では、2017年からSDGsを経営計画に組込み、中小企業でも持続可能な社会貢献を模索している。昨年末には「赤い羽根」で知られる県共同募金会横浜市西区支会と県内で初めて、寄付つき商品に関する協働事業の覚書を締結した。
「名刺1枚1円募金プロジェクト」と銘打ったこの試みは、赤い羽根共同募金のロゴが入った名刺を作ることで1枚1円が大川印刷から同会に寄付されるもの。1箱100枚から注文できる。共同募金に集まった寄付金は、西区社会福祉協議会を通じて子ども食堂支援などに使われている。
大川社長は「共同募金への寄付はSDGsの貧困や福祉の取り組みにつながる。他の企業から『うちの会社では大それたことはできない』という声を聞く中で、名刺をきっかけにした寄付文化が広まれば、中小企業でも社会貢献ができるのでは」と取組みの意図を話した。
SDGs意識する環境に 下駄箱に17の目標貼る
昨年4月に開校したみなとみらい本町小学校ではSDGsの17の目標を下駄箱に張り出している。
同校は開校宣言に「持続可能な社会の担い手を育む」ことを掲げており、SDGsに関連した、清掃活動や防災マップの作成など様々な取組みを各クラスで実施している。
下駄箱に17の目標を貼りだしたのは昨年6月頃。SDGsを常に意識できる環境を作り、子どもたちに活動をより身近に感じてもらうために始めたという。
今後の取組みについて小正和彦校長は「今年度は手探りで各クラス取り組んできた。今ではそれぞれの取組みの中で課題などが見えてきていると思うから来年度からの活動が楽しみ」と話した。
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