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中区・西区・南区 人物風土記

公開日:2026.05.07

5月9日の「日本丸みなと盆踊り」を主催する「みなと会」の代表 関 大輝さん 中区在勤 27歳

  • 関 大輝さん (写真1)

盆踊りの輪、次世代に広げる

 ○…夏だけでなくいつでも盆踊りを楽しんでほしい―。横浜ゆかりの民謡やご当地曲で踊り、飛び入りで楽しめる「日本丸みなと盆踊り」を企画した。「踊れなくても大丈夫。まずは輪に入ってみて」と柔和な笑顔で参加を呼びかける。「地元の音頭を知ってほしいという思いもあった。横浜らしい景色を眺めながら踊り、郷土愛を深める機会になれば」

 ○…藤沢市出身。小2の授業で踊った地元の「湘南台音頭」が原体験に。地名や名所が盛り込まれた歌詞から街の歴史を知ることができる曲に愛着を持った。図書館にある民謡のCDを片っ端から聴いたが「地元の曲がない」。自治会の役員に音源のカセットテープを借りに行ったり、ご当地音頭を探しに近隣の夏祭りを自転車で巡った。中学生になると県内各地の役所で調査をするほど情熱を注いだが、高齢者ばかりの輪に入る勇気がなく眺めるだけだった。

 ○…高校時代に東京の盆踊り動画を見て「若い人も踊っている」と衝撃を受けた。SNSで盆踊り情報を発信する中、祭り好きの仲間に誘われ、初めて輪の中心へ。本格的に踊る楽しさに目覚めた。一方、盆踊りに使われる曲に込めた地域の思いや背景を知る継承者が減っていく現状に、危機感も。昭和の民踊が数十年後に伝統文化となる未来を見据え、各地で資料収集や歴史の聞き取りに奔走する日々だ。

 ○…観月流の師範を取得。横浜市民踊協会の理事も務める。大好きな中区で2年前に発足した「みなと会」は20〜60代の幅広い世代が盆踊りを楽しむ交流の場に。趣味の茶道を通じ、踊った後に抹茶で一服、という日本文化に触れるイベントの構想も膨らむ。盆踊りの魅力を次世代へ繋ぐため若きリーダーは軽やかにその輪を広げていく。

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